お隣の国、韓国では朴元大統領が罷免されるというショッキングなニュースが入ってきました。この背景には、韓国で進む経済格差に憤りを感じた国民感情も重なったといわれています。またアメリカのトランプ大統領を誕生させたのも、経済格差への怒りが重なったと指摘されています。では、日本はどうなっているでしょうか? 現状を分析し、私達のキャリアプランへの影響も探ります。

そもそも格差は悪いこと?

 経済格差――この言葉を聞くとどんな印象を持ちますか? ポジティブな印象を持つ人は少ないでしょう。

 しかし、少し待ってください。格差は本当にいけないことなのでしょうか? なんでも平等が大切なのでしょうか。

本当に、平等が大事? (C)PIXTA
本当に、平等が大事? (C)PIXTA

 例えば、勤務先の売上高アップに貢献したり、努力したりして資格を取得します。でも、平等を進めるために、売り上げが低い人や努力を怠っている人と給料が同じ場合、切ないですよね。

 経済格差そのものが悪いのではなく、一度でも仕事で失敗したり、病気になって働けなくなったりと、キャリアを中断したら、どれだけ努力しても給料アップの見込みが無くなる状況がまずいのです。

 つまり、経済格差が固定化されてしまうような状況を作り上げることが社会の課題なのです。