あなたは、自分の使途不明金の額に納得できる?

 使途不明金の額がプラスまたはマイナスだけど、「これぐらいは使っているかも」と思えるような誤差の範囲であれば、ひとまず、家計の全体像の把握はできていることになります。

 お金の大掃除の目的は「全体像を把握すること」

 使途不明金のプラス・マイナスにかかわらず、感覚と現実の誤差が少なければ、あなたの家計の感覚と支出実態が合っているとポジティブな評価をしてくださいね。

 ただし、使途不明金が大きくマイナスになったり、誤差が許容範囲を超えていたりする場合は、把握ができておらず、過去の貯蓄を食いつぶしている可能性が高い状況といえます。たまたま、今年大きな支出があって、マイナスになり、過去の貯蓄でやりくりできていればいいのですが、毎年マイナスが続くようだと黄信号です。

 家計の現状をもう一度振り返って、来年の貯蓄計画を立てましょう。

 チェックするとき、自分流にメモをとったり、パソコンを使ってまとめたりできれば十分ですが、ワークシート形式で書き込みたいという方は、下の書き込み式シートを使ってくださいね。

前野彩著「本気で家計を変えたいあなたへ ~書き込むお金のワークブック~<第2版>」(日本経済新聞出版社)から抜粋
前野彩著「本気で家計を変えたいあなたへ ~書き込むお金のワークブック~<第2版>」(日本経済新聞出版社)から抜粋

 今年も残すところあと1週間。「今年の汚れ、今年のうちに」ならぬ、「今年のお金、今年のうちに」整理をして、2017年を、楽しくお金が使える年にしていきましょう!

 来年も賢くお金を貯めて使えるヒントをお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

文/前野彩 写真/PIXTA

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