昔は、神様を迎えるためにすす払いを行い、翌年の豊作を願ったという大掃除。そんな大掃除という言葉を耳にする年の瀬がやってきました。

 掃除が苦手な私は、大掃除のコツについては語れませんが、それでもお金のプロとして欠かさずやっているのが「お金の大掃除」です。前編と後編に分けてお届けします。

お金の大掃除、していますか? (C) PIXTA
お金の大掃除、していますか? (C) PIXTA

 まず前半では、下の4点を確認します。

1.手取り収入

2.現在の貯蓄総額

3.年間の貯蓄額

4.現在のローン残高

大ざっぱ確認でOK!

 その際に意識してほしいのは「完璧にこだわらない」こと。

 1円単位、10円単位で計算すると、計算疲れや確認疲れを起こして、途中で挫折してしまいがち。実際の家計相談でも、「ちゃんと書かなきゃ!」という方のほうが正確性にこだわってしまって、手が止まる傾向にあります。

 あくまで、今回の「お金の大掃除」の目的は、「全体像を把握すること」。

 例えば、数千円、1万円の誤差にはこだわらない。42万3240円なら、42万円または40万円という、ざっくりでOK。おおらかに取り組み、大ざっぱでも家計の動きが分かれば、お金の大掃除は大成功なのです!

 それでは、冒頭で紹介した4点を確認していきましょう。