【特別支出にあわてない対策】その3.納税準備預金

 毎年納める税金についても対策があります。

 家や車の資産を持った場合に納める固定資産税や自動車税、そして、個人事業主が納める住民税(会社員は給料天引き)なども計画的に、オトクに納める方法があります。それが、「納税準備預金」です。

 納税準備預金は、その名前の通り、税金の納付に備えてお金を貯める口座です。この口座の最大のメリットは、利息に税金がかからないこと。現在の金利は極々わずかですが、わずかだからこそ、非課税のメリットが使えるのなら、活用しましょう。

 固定資産税や自動車税相当額だけなら非課税といいつつも経済的なメリットは小さいのですが、「このお金は税金用」と分けて管理することで、精神的なストレスが減ることのメリットがあります。

 住民税や個人事業税や消費税を納める必要があるフリーランスの方にとっては、この少しの行動が将来の大きな差になるかもしれませんね。

 そろそろ今年の手帳から来年の手帳に移行する時期。今年の支出を振り返って、来年は、さらに賢く&楽しくお金が使えるような仕組みをつくっていきましょう。

文/前野彩 写真/PIXTA

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