保険料を見直し

 「分かったつもり」「必要なつもり」で加入したけれど、時間が経つと、「分からない」「本当に必要なの?」という疑問を抱いている人が多い支出が保険です。一度保険に加入すると、「やめて何かあると不安だし……」という思いもあるし、「調べるのも面倒だし」という気持ちも手伝って、なかなか進まないことが多いようです。そこで、今回はシンプルに見直しポイントをお伝えします。

 まずは、死亡保険です。

 あなたは、誰かを養っていますか? もしも、あなたが経済的に誰も養っていないのであれば、死亡保険は不要です。「お葬式代ぐらいは残したい」……という声もありますが、お葬式は、あなたの今ある預貯金や会社からの退職金で賄うことができませんか? むしろ、その範囲でできるお葬式になるように、親御さんなどに自分の希望を伝えておくことが大切ですよ。

 そして、共働きや子どもがいる場合ですが、共働きや専業主婦の場合は、あなたが亡くなっても、夫は独身生活に戻るだけですから、保険は不要です。あなたが夫や子どもを養っている場合だけ、保険の必要性を検討しましょう。その場合も、国から遺族年金が出ることを忘れずに。夫と子ども一人が残された場合は、子どもが18歳の年度末になるまで、原則約100万円/年と、遺族厚生年金(人によって異なる)が国から受け取れますよ。

 次に医療保険です。

 誰もが加入している健康保険には、高額療養費という制度があるため、1カ月の医療費には上限があります。例えば、月収が53万円未満の場合、約10万円を工面できれば、1カ月入院しても病院での支払いに困ることはありません。また、会社員が長期間働けず、十分な給料が出ない場合は、傷病手当金として給料日額の約3分の2を受け取ることができます。

 それも考慮して、医療保険の必要性を考えましょう。


電気・ガス代を見直し

 日中は会社にいるから、電気を使うことは少ない人が多いのではないでしょうか? それでも、電気とガスがせっかく自由化になったので、供給会社を変更したときに、いくらぐらいのメリットがあるのか、シミュレーションをしてみてはいかがでしょうか。

 年間での見直し額が小さくとも、ランチ数回分のお金が浮くのなら、行動する価値はあるかもしれません。そして、見直す、見直さないにかかわらず、この知識はマンションを買った後の光熱費にも役立つはずです。