レシートとスマホ写真を駆使するとラク

 今回紹介したどの方法でも、いざ家計簿を付けようとしたときに「レシートがない!」「記録明細もない!」ということもあるでしょう。例えば、自動販売機で買ったとき、友達と割り勘したとき、そして、レシートがない店でランチをしたときなどです。

 自動販売機や友達との飲み会は、スマホなどで写真を撮っておくと、振り返るときに、「この飲み会、割り勘で4000円だったなぁ」と思い出せます。レシートがないランチの店でも、手書きの領収書を作成してくれます。わざわざ手書きの領収書を書いてもらうことに抵抗がある方は、ランチを頼んだときのメニューを写真に撮っておくことでレシート代わりにしましょう。

 さて、自分に合いそうな方法は見つかりましたか?

 家計簿を1年間付ける……となると、かなりやる気が必要で、記録することが好きじゃないと続きません。でも、最初から「1カ月だけやればOK」とハードルを下げておけば意外と頑張れるもの。

 「1カ月家計簿」の目的は「自分が使っているお金の現状を知ること」ですから、「支出が分かればOK!」と思って、まずはやってみてくださいね。3つの方法も1つ試して合わなければ、2つ目、3つ目と変えてもいいでしょう。この機会に、自分に合うお金の使い方を知る方法を知りましょう。

文/前野 彩 写真/PIXTA