「老後不安」をなくすための方法は、まず「知る」こと。そして、その「知る」ための道具として役立つのが毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」でしたね。そこで前回は、「ねんきん定期便」を見ながら、老後にもらえる予定の老齢基礎年金額を簡単に計算する方法についてお話ししました。

 老齢基礎年金額を簡単に計算する方法は⇒
■前回「ねんきん定期便『よく分からない』を卒業 見方を解説

 前回の記事でお伝えしたのは、ねんきん定期便を見ると、現時点で確定した年金額が分かり、簡単な掛け算一つで、将来増える老齢基礎年金額の計算もできるということでした(ただし、実際に年金を受け取るためには、過去に国民年金や厚生年金保険料を自分で納めた期間、会社員の妻の期間、学生時代の納付特例などを使った期間の合計が10年以上ある場合に限ります)。

<図表1 ねんきん定期便>
<図表1 ねんきん定期便>
赤い枠で囲んだところには「これまでの加入実績に応じた年金額(年額)」が載っている

 今回は、老齢厚生年金から受け取れる「老齢厚生年金の将来増加額の目安」と、60歳まで年金保険料を納めた場合に65歳から受け取れる年金額の目安を知りましょう。

ねんきん定期便、届いたらどこを見ていますか? (C) PIXTA
ねんきん定期便、届いたらどこを見ていますか? (C) PIXTA