海外旅行を申し込むと、必ず勧められるのが「海外旅行保険」です。

 海外旅行は、旅行代はもちろん準備にも現地で使うお金…と何かと費用がかさむため、少しでも節約したいところ。でも、安易な考えで海外旅行保険をケチると、もしものときに自分が痛い思いをすることになるかもしれません。

海外旅行で最も困るのは「治療費」

 海外旅行で最も困るのは、急な病気やけがなどの「治療費」です。

 日本での治療費は、健康保険のおかげで実際にかかった医療費の3割負担で済んでいます。でも、海外では日本の健康保険はそのまま使えません。さらに海外の医療費は、ケタ違いに高いのが現実です。

海外の医療費は、ケタ違いに高いのが現実です(C)PIXTA
海外の医療費は、ケタ違いに高いのが現実です(C)PIXTA

 例えば、盲腸になった場合で比べてみましょう。

 日本での医療費は40万円前後ですし、3割負担では12万円ですみます(高額療養費適用前)。それが、アメリカでは200万円前後、ロンドンでも100万円前後もかかるのです。

 楽しいはずの海外旅行に行って、病気になったうえに、100万円を超える医療費を支払わなければならないなんて、泣くに泣けませんよね。

 そこで、このような「起こる可能性は低いけれど、起こったら困ること」に対しては、海外旅行保険の「治療費」の補償でカバーするのです。