「今と違う仕事がしたくなった」、「自分の可能性を試したい」、「今の職場ではやっていけない」など、長い人生、今と違う仕事を選択することもあるかもしれません。そんなとき、目の前の退職で頭はいっぱいかもしれませんが、後で困らないためにも、冷静に退職前後の手続きや制度のことを知っておきましょう。今回から3回シリーズで、退職前後の「お金」にスポットを当ててお伝えします。
そもそも、退職金って誰でももらえるの?
あなたが勤めている会社に、「退職金制度」はありますか?
実は、退職金制度の有無は、会社が独自に決めています。
退職金制度の有無は、人事や総務に確認すると教えてもらえます。「いや、でもちょっと聞きづらいな……」という場合は、入社時にもらった会社案内の一式や社内限定のネットワークなどに公開されてないか確認しましょう。
なお、従業員が常時10人未満の職場には就業規則などを作る義務はありません。こういう事情もあり、小規模な会社は、退職金制度がないケースが多いようです。
実は、私のところへ個人相談に来る方の話を聞いていると、自分の勤務先に退職金制度があるかないかが分からないという人は少なくありません。退職金を当てにしていたのに、退職直前になって制度がないことが分かると、その後のマネープランが大きく変わってしまいます。退職を考え始めたら、早めに退職金に関する情報を手に入れましょう。
ちなみに、自分がいくらくらい退職金をもらえるのか知りたいという声もよく聞きます。あくまで参考値ですが、退職金の目安についてはこちらの記事「20代・30代が今、会社を辞めたら退職金はいくら?」をご覧ください。