4月に入り、人事異動などでちょっと職場の雰囲気が新鮮に感じられる頃でしょうか。今回は、この時期だからこそ、思い出していただきたい二つのお金の話をお伝えしていきます。

春のこの時期に確認しておくといい二つのお金の話 (C)PIXTA
春のこの時期に確認しておくといい二つのお金の話 (C)PIXTA

来年の医療費控除の準備は既に始まっている

 確定申告が終わったばかりですが、実は、来年の医療費控除に向けた準備は、既に始まっています。

 この時期、花粉症に悩まされ、飲み薬に点鼻薬、目薬と、薬が手放せない方も多いことでしょう。そんなときに、覚えておいていただきたいのが、セルフメディケーション税制です。

 セルフメディケーション税制とは、スイッチOTC成分が含まれた薬を、1年間に家族合計で1万2000円を超えて購入した場合に、医療費控除の確定申告をすることで、税金を安くすることができる制度です。



 スイッチOTC成分が含まれているかどうかは、「セルフメディケーション税制マーク」が薬のパッケージに記載されていることが多いのですが、分からない場合は、薬を買う前にドラッグストア等の店員さんにセルフメディケーション税制対象かどうかを確認したり、手元の薬を厚生労働省のサイトで確認したりすると、すぐに分かります。対象となる薬を買った場合は、レシート保管箱やファイルを作って、1年間保管しましょう。

 なお、今年に入ってからはまだ3カ月しか経過していません。「あの薬も対象かも?」と思った方は、その薬を購入したときのレシートを探してみてください。レシートに「★」などのマークが付いていて、「セルフメディケーション税制対象」と書かれていれば、対象になりますから、レシートで判断してくださいね。