「あ~あ、〇〇を買ったら、せっかく貯めたお金が減っちゃった」など、お金を使った後に罪悪感や後悔をしていませんか? 自分で稼いだお金を使ってほしいものを買うことは、誰にも迷惑をかけていないし、日本の経済にも貢献している良いことのはず。買い物の行動を後悔ではなく、楽しいものにするために必要なことは、「目標に合わせてお金を貯める」ことなのです。

まずは、貯蓄の目的を明確にする

 前回の記事でお伝えしたとおり、お金を楽しく使うために、「いつ」「何に」「いくら」を明確にします。その中には、「バーゲンでまとめ買いする」というような毎年のイベントもあれば、「来年の夏には予算10万円でベトナム旅行に行きたい」や「3年以内の結婚のためにお金を貯めておきたい」など、数年先のイベントもあるでしょう。

 具体的な目標が決まったら、そのための貯蓄額を逆算するのです。

今年の夏には旅行に行きたい! それなら逆算して貯蓄計画を立てるのがいい (C) PIXTA
今年の夏には旅行に行きたい! それなら逆算して貯蓄計画を立てるのがいい (C) PIXTA

逆算して毎月の貯金宣言をする

 例えば、「3年後のヨーロッパ旅行を、予算50万円で計画する」としましょう。

 その際のポイントは、「逆算」です。考え方は簡単です。予算を年数で割り、さらに12カ月で割るだけ。

 先ほどの「3年後に50万円」必要なら、「50万円÷3年÷12カ月」と計算をします。つまり、1カ月当たり1万3888円を3年間積み立てたら、3年後には確実に50万円貯まっている、大きな出費にも安心して使うことができるのです。