それではいよいよ、年代・年収別の貯蓄額をご紹介しましょう。
自分の年代・年収のところを見つけてみてください。
独身の人は ↓
二人世帯の人は ↓
たとえば30代、年収400万円、独身の人の平均貯蓄額は504万円、中央値は100万円です。詳しく見ると、金融資産非保有者、つまり貯蓄ゼロ円の人が43.3%いるので、中央値が平均値より下がっていることがわかりますね。
こういう統計データを見ると、いかにもこれが日本全体の貯蓄を表しているように見えますが、そうとは限りません。なぜなら、調査の対象となった人が少ないと、1人の回答が、さも全体の答えのように見えてしまうからです。
論より証拠ということで、30代、独身で、年収1000万~1200万円の欄を見てください。平均値も中央値も7600万円の貯蓄がある結果になっています。一番右端の「総数」という欄に2と書いていますが、これは調査人数が2人ということを表しています。つまり、たった2人の回答が、日本全国30代・年収1000万~1200万円の独身者の平均のように見えてしまうのです。