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わたしとシゴト。

完璧主義の30歳デザイナーが夫婦出版社を始めた理由

2017年5月22日

三根かよこ(前編)心の底から納得できないと動けない

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 かつて結婚情報誌「ゼクシィ」の制作に携わっていた三根かよこさんは今、夫と二人きりの出版社「アタシ社」で仕事をしています。完璧主義で結果も出し、社内で表彰されることもあった彼女は、なぜ今の働き方を選んだのでしょう?

最も気の合った相手が夫だった

 「夫婦二人だけで出版社をする」。私自身、そんな働き方を最初は思い付きませんでした。

 私は物事を突き詰めて考えて、納得できないとダメな理屈っぽい性格です。それ故、同性の友人にもどこか距離を感じていました。そんな中で、夫とは本当に気が合ったんです。もともと美容師をしていた彼は子どもみたいに純粋な人で、私が息苦しく感じていた社会のしがらみのようなものをみじんも感じさせませんでした。こういう世界に生きている人もいるんだ、と彼と出会って知ったんです。

合同会社アタシ社 ディレクター・デザイナーの三根かよこさん。逗子の自宅兼仕事場にて

 学生時代の私は、勉強も運動も程々にできて、クラスの中では比較的にぎやかなグループにいる子でした。たぶん完璧主義者なのですが、それは自信のなさの裏返しでもあったように思います。絵を描くとか、手を動かしてものをつくることは好きでしたが、一つのことに没頭できる性格ではないので、突出した何かがあるわけでもなくて。そのくせ「とりあえずやる」ということができない性分で、高校の途中から勉強に意味が見いだせなくなって、大学受験をやめてしまいました。

 高校卒業後は、犬が好きという理由でトリマーの専門学校に進学したものの、またも卒業間際になって「このまま続けていいのかな」と思い始めて。結局、「このまま一生ペット業界にいるのは無理かもしれない」と思い、トリマーになる道もやめてしまいました。

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