カップルや家族のお出かけにカメラマンが同行し、写真撮影を行っているラブグラフ。取締役CCOの村田あつみさんは創業メンバーの一人です。SNS世代に支持されるサービスは、学生時代に「心から共感できること」を模索する中で見つけたものでした。

最初のキャリアはWebデザイナーだった

 私の中には「経営者の私」と「ごく普通の25歳の女の子モードの私」がいます。「女の子の私」はだらだらするのが好きで、ネガティブ思考。落ち込みやすくて、ベッドに入って暗い気持ちで泣いてしまったりします。

 でも、経営者の私は落ち込まないし、効率重視でてきぱき動く。会社でたまに女の子モードが出そうになっても、顔を上げて周りのスタッフの顔を見ると、「そうだ、私は今CCOをやっているんだ。ちゃんとしなくちゃ」って自分を奮い立たせることができます。みんながいるから頑張ろうと思えるのは、自分で会社を立ち上げたからこそ味わえる感覚かもしれません。

 肩書のCCOは「Chief Creative Officer」の略。創業メンバーの一人として「幸せな瞬間を、もっと世界に。」というビジョンを掲げたラブグラフのブランドを守り、広めていくことが大きな役割です。

ラブグラフ 取締役CCO 村田あつみさん

 大学3年の冬に仲間と3人でラブグラフを始めたときは、ビジネスにしようとは思っていませんでした。当時私は京都の大学に通いながらあるスタートアップ企業でWebデザイナーの仕事をしていたのですが、同僚のカメラマンが周りの友人カップルを撮影してSNSにアップしているのを見て、「それめっちゃいい!」と盛り上がり、「もっとサービスとして展開したらたくさんの人に使ってもらえるから、一緒にウェブサイトを立ち上げない?」と持ちかけたのが始まりです。

 デザイナーといっても、学校などで専門的に学んだ経験はありません。ただ、小さい頃から母の誕生日にメッセージカードを作ったり、高校の文化祭でポスターをパソコンで作成したりと、ものを作ることに興味がありました。一般の大学に進学したものの、やはり好きな道に進みたいといろいろ模索していた大学1年の冬に見つけたのが、「初心者歓迎 Webデザイナー募集」というスタートアップ企業のツイート。これはまさに私のことだ! と飛びつきました。

 ところが、デザイナーの仕事は想像していたものとは全く違っていました。