気軽に利用してもらうための仕組みをつくる

 ラブグラフの利用者は半数近くが大学生で、その次に多いのが20代前半の若手社会人です。SNSに自分の写真を載せるのに抵抗がなく、よりよい写真を撮りたいと思っている同世代の一人ひとりに刺さって広まっていったのかなと思っています。

 私たちのようなサービスは当時他になく、交通費を払ってでも来てほしいという依頼が遠方からも入るようになりました。そこで現地のカメラマンに撮影してもらうことにして、今では全国で200人くらいが登録しています。普段は会社員や学生をしている、いわゆるセミプロにお願いしているので、価格は一般的なスタジオ撮影の5分の1程度に抑えられる。たくさんの方に気軽に利用してもらいたくて考えた仕組みです。

 カップルや家族など、幸せに関わることがしたいという思いが出発点でしたが、それが今まさにかなっているのかなと思います。

文/谷口絵美 写真/品田裕美

村田あつみ(むらた・あつみ)

ラブグラフ 取締役CCO。1991年生まれ。同志社大学在学中からWebデザイナーとして活動。新卒で入社したリクルートホールディングスを3カ月で退職し、現在は大学在学中に立ち上げたフォト撮影サービスを運営する株式会社ラブグラフの取締役CCOを務める。ブランディング、デザイン、開発、マーケティングに至るまでマルチにこなす女性Webディベロッパー。
URL:https://lovegraph.me/