部門別ランキングも発表

 各企業の“女性活用”の中身をより詳しく分析するため、総合ランキングに加え、4つの「部門別ランキング」も作成した。それぞれの部門の評価ポイントおよび各部門1位~10位の企業は以下の通り。

【管理職登用度】部門

女性役員数、管理職に占める女性の割合を評価。子供を持つ女性管理職の人数もチェック

 「生え抜きの女性役員がいる」と回答した企業の割合が31.9%と2016年の26.6%に比べて大きく伸びた。1位のジェイティービーはメンタリングプログラムや男女共通の選抜研修が功を奏し、「国内全グループ会社の女性役員比率を2016年までに5%にする」という数値目標を計画通り達成。2位の日本アイ・ビー・エムは女性正社員の3割以上が課長相当職以上のポジションにつく。

【女性活躍推進度】部門

女性活用の専任組織の有無や女性社員向けの研修制度などで評価

 今年の調査では、女性社員の活用を推進する組織やプロジェクトがあると答えた企業の割合が63.3%と、2016年の60.3%から3ポイント上昇した。1位の日立製作所および日立グループでは全社でダイバーシティ・マネジメントを推進。2013年度から「日立グループ女性活用度調査」を実施し、各社の現状や目標に向けての進捗状況、課題を見える化する取り組みを行っている。同じく1位のイオンは、イオングループ70社を巻き込んだダイバーシティ推進活動を実施している。女性管理職の育成、「イクボス」の育成など多彩な施策を展開中だ。