iDeCoの仕組みとは?

 企業型の確定拠出年金は、一般的には会社の退職金制度の一環として導入されており、お勤め先を通してのみ加入できます。従って会社員の人しか加入できず、どんな種類の金融商品で運用するか、そのラインアップはお勤め先ごとに定められています。

 これに対して個人型は、60歳未満の方は原則としてどなたでも加入できます。加入するには、自分で金融機関の窓口に出向いて口座開設をし、掛け金をいくら積み立てるかを指定します(インターネット、郵送で手続きできるところもあります)。このとき、どの金融機関で口座を開設するかによって、購入できる商品のラインアップが異なります。大手銀行の場合は、預金の他、比較的初心者向けの投資信託が中心。ネット証券の場合は、安定的なものからリスク・リターンが高めのものまで、幅広い投資信託も含めたラインアップをそろえている傾向があります。

 ですから、お勤め先で企業型の確定拠出年金に加入している人でも、別途、自分で金融機関を選んで個人型に加入することもできます。ただし、事前にお勤め先に申し出て、所定の書類を記入してもらう必要があります。また、お勤め先の年金制度の状況によって個人型で積み立てられる掛け金の上限が決まり、状況によっては加入できないこともあります。

 なお、お勤めの方がiDeCoに加入する場合の掛け金の上限は以下の通りです。

1)企業型確定拠出年金に加入しており、他の企業年金がない場合:月額2.0万円(年額24万円)

2)企業型確定拠出年金に加入しており、他の企業年金がある場合:月額1.2万円(年額14.4万円)

3)お勤め先で確定給付型企業年金のみに加入している人・公務員・私学共済に加入している人:月額1.2万円(年額14.4万円)

※1)、2)の場合、企業型と個人型を合算した限度額もあります。
参照先:iDeCo 公式サイト