FPが一例を紹介【個人間送金サービス】

 ランチや飲み会で割り勘をしたときに便利なのが、個人間送金サービスです。相手の銀行口座番号を知らなくても、ATMで振り込み手続きをしなくても、スマホ上でお金のやり取りができるのです。

 例えばスマホアプリ「paymo」では、レストランや居酒屋などのレシートを撮影して、その金額を割り勘する人数や友達を入力すると、各人にお金を請求できます。アプリを持っていない友達に対しても、SNSやSMSで請求可能。請求された友達はクレジットカード決済で支払えます。受け取ったお金はアプリ内の残高に反映され、銀行口座から引き出すか、次の割り勘で友達にお金を払うときに使うことができます。

※アプリ内の残高から引き出す際には、出金手数料1回あたり200円(税込)がかかります。

 割り勘に限らず、友だちにお金を送金したり、入金してもらったりするのに便利なのが、コミュニケーションアプリ「LINE」の中にある「LINE Pay」というサービス。「LINE」アプリの中で本人確認やネットバンキングなどの設定をしておけば、あとはLINE上の友だちを選んで金額を入力するだけで、メッセージ上でお金のやり取りができます。

 友達に送金するときは、あらかじめ登録した銀行口座やコンビニのレジ・専用端末を通してアプリ内にお金をチャージしておき、その残高から支払います。お金を受け取ったときは、銀行口座に入金するか、コンビニなどで引き出せます。LINE Payに対応しているお店なら、店頭やネットショッピングの決済に充てることも可能。さらに、先述の家計簿アプリと連携することもできるので、割り勘で支払ったお金をもれなく家計簿にも記録できますよ。

※アプリ内の残高から引き出す際には出金手数料216円(税込)がかかります。

便利なフィンテックサービスを活用して家計管理を楽ちんに

 このように、フィンテックを活用した便利なサービスが次々と登場しています。ここでご紹介したものは、あくまでも一例ですが、レシートを見ながら手書きせずに家計簿を付けられる、お財布から小銭を探して相手に渡さなくても割り勘できるなど、日常生活でのお金の流れをスムーズにしてくれるものばかりです。上手に活用すれば、手間なく家計の収支も管理できるはず。自分の生活スタイルに合ったものを見つけて、ぜひ使いこなしてみてくださいね。

文/加藤梨里 イラスト/とげとげ。