フィンテックって何?

 フィンテックとは、英語で「FinTech」と表記する新しい言葉です。Finance(金融)とTechnology(技術)の融合による新しいサービスを指します。革新的な技術によってお金にまつわるサービスを展開するものの総称でもあり、さまざまな分野で活用されています。

※参照:総務省「情報通信白書 平成29年版


 具体的には、自動で家計簿を記録してくれる家計簿アプリ、スマートフォン(スマホ)などを利用して支払いができる決済アプリ、貯蓄や投資ができるアプリ、投資の助言をしてくれるアプリなど、個人のお金に便利なサービスもたくさん登場しています。

 中でも、家計簿や決済、送金サービスは、銀行法の改正によって急速に拡大しています。API(Application Programming Interface)といって、システムを外部から利用する入り口のようなものを公開する上での法整備ができたことで、銀行のネットバンキングなどの情報に、別の企業が提供するアプリを通してアクセスできるようになったためです。また、仮想通貨が一般にも普及し始めたこと、少額から投資できるサービスが登場していることも相まって、フィンテックの市場規模は年々増加しています。2015年度には約49億円だった市場規模は、2018年度には約320億円、2021年度には808億円にまで成長するとも予測されています



FPが一例を紹介【家計簿アプリ】

 フィンテックを活用したサービスの中でも、初心者に最も取り入れやすい一つが家計簿アプリです。パソコンやスマホから入出金を記録すると、自動的に費目を分類したり、家計の収支を計算したりできます。多くは、レシートをスマホのカメラで撮影するだけで家計簿に情報を入力できる機能を備えており、文字や数字を手入力せずに使えるのが魅力です。さらに、手持ちの銀行や証券の口座、クレジットカード、電子マネーなどの情報を事前に登録しておくと、それらの入出金や残高の情報が自動的に家計簿の中に取り込まれ、自分で入力する手間を省けるものもあります。

 人気のサービスには、例えば「Zaim」や「Money Forward」があります。PC、スマホ、タブレットで利用できます。読み込んだレシートの情報を基に、スーパーなどよく行くお店の特売情報を表示してくれる機能(Zaim)など、家計改善に役立つツールとしても活用できます。