「いる・いらない」の判断の小さな積み重ね

 荷物を減らす工夫は、他にもあります。

 「靴下や下着類は、『もう十分使ったから、日本では履かないな』と思うものを持って行き、基本的には旅先で捨てて帰るようにしています。ドレスコードのないカジュアルな場所に行く場合は、服も捨てていいものを中心に選びますね。そうすれば、帰りの荷物が少なくなるし、お土産を入れるスペースも確保できます」

 また、コスメや洗面用品も、必要最低限のものだけを持参。鏡も現地のホテルに行けばあるので、持って行かないという徹底ぶりです。

左側のミニクラッチバッグには、アクセサリー類を収納。小物のバラつきを防ぎます。右側のコスメポーチは防水仕様になっているので、中身を取り出せばビーチにも持って行けます
左側のミニクラッチバッグには、アクセサリー類を収納。小物のバラつきを防ぎます。右側のコスメポーチは防水仕様になっているので、中身を取り出せばビーチにも持って行けます

 「スキンケアは、日本でもらったサンプルを持って行くか、なければ旅行用のミニサイズのものを購入して持って行きます。容器に詰め替えて持参することもありますが、きちんと蓋が閉まってないと、気圧の関係で漏れることがあるので要注意。荷造りのときに、しっかりと蓋が閉まっていることを必ず確認しています。ヘアケアに関しては、シャンプーはホテルのものを使いますが、トリートメントやオイルは持参。たとえホテルのシャンプーが自分に合わなくても、いつも使っているトリートメントとオイルがあれば、髪も普段通りに落ち着くので安心です」

左上は、ホテルのバーに行くためのミニクラッチバッグ。左下は、ディナー用のチェーン付きミニバッグ。右側は、昼間の街歩き用バッグ。シチュエーションに応じた3つのバックが、すっきりとスーツケースの中に納まっています
左上は、ホテルのバーに行くためのミニクラッチバッグ。左下は、ディナー用のチェーン付きミニバッグ。右側は、昼間の街歩き用バッグ。シチュエーションに応じた3つのバックが、すっきりとスーツケースの中に納まっています

 話を聞いていると、「いる・いらない」の小さな判断の積み重ねが、荷物を減らすコツなんだと気付かされます。ただし、そんな大竹さんにも、「たとえ荷物が増えたとしても、これだけは持って行く」というアイテムが2点ほどあるんだそう。

 「ティッシュとばんそうこうは、必ず持って行くようにしています。この2つは、日本だと100円ショップでも手軽に購入できますが、海外だとすごく高いんです。現地で買うことになったら悲しいので、この2つは旅の必需品。必ず持って行くアイテムです」

 日常生活で出番の多い「ティッシュ」と「ばんそうこう」は、海外旅行でも必須アイテム。「日本で買えば安いのに……」と、後悔しながら購入することのないように、次回の旅行からは持参するのがオススメです。