何をフレームに入れ込むのかもチェック

 また、ピントを合わせた場合、周りに写り込む物のバランスにも注意が必要です。

 例えば、テーブルの上に並んだおいしそうなお食事を撮影するとき。さまざまな物がテーブルの上にあるので、どこにピントが合うのか、どこがぼやけるのかに気を配る必要があります。

サラダにちゃんとピントが合っていて何の問題もない写真に見えますが……手前のキッシュがぼやけてしまっています
サラダにちゃんとピントが合っていて何の問題もない写真に見えますが……手前のキッシュがぼやけてしまっています

 目的の物にピントが合っていても、ぼやけてしまっている物がフレーム内に大きく写り込んでしまうのはバランスが悪く、NGです。テーブルの上にあるさまざまな料理――手前にあるキッシュ、その後ろにあるサラダ、奥にあるオレンジジュースのグラス、それにサイドにあるパンかご――と、閲覧者側もどこに目を向けていいのか分かりにくくなっています。

キッシュがフレームに入らないように調整して撮れば、分かりやすい写真になります
キッシュがフレームに入らないように調整して撮れば、分かりやすい写真になります

 このような場合は、あえて被写体を絞り、目的物を明確化すること。そうすることで、自分が一番撮りたい物が引き立つのです。例えば、キッシュは諦めて、サラダとジュース、パンだけをフレームインするようにします。