上から撮影する際の配置のコツ

 それでは、実際に真上から写真を撮る際に気を付けたいポイントを押さえていきましょう。今回は、誰でもすぐに取り入れられるようなポイントをお教えします。

1.ナイフとフォークをクロスさせる

 写真に動きがあるように見せられるのが、カトラリーの「クロス作戦」。

<写真3・クロス作戦>
<写真3・クロス作戦>

 お皿の上でナイフとフォークをクロスさせるもよし、そしてこちらの写真のようにナイフとフォークをハの字型に置いてもよし。身近にある小物を使用し、動きをつけることで、写真が一気に華やぎます。カトラリーの他に、テーブルの上にある、塩コショウ入れや花瓶、キャンドル、ナプキンなども活用することができます。

2.あえて「ズラす」美学

 実はここには、もう一つワザが隠されています。ランチで、三つプレートが運ばれてきて……すぐに撮影したくなるところをちょっと我慢、ここでプレートの配置を変えるのがポイントです。

 座る位置の正面に置かれたり、きれいに並べられたりしているプレートを、あえて無造作に配置してみました。お皿をわざとズラして配置することで写真内の余白が少なくなり、正方形にたくさんのお皿を写し込むことができます。こうすると、見る人を引き付ける写真になるのです。

 とはいえ、ここで大事なのは余白の美学。ぎゅうぎゅうに詰めすぎるのもNGです。適度な余白と適度な動き。Instagram上では、この二つの要素が重要です。

3.自分の影が入ってしまうときは

 テーブルに近づいて真上からランチを撮ろうとすると、照明の位置によっては、自分の影が入ってしまうことがあります。これには、簡単な回避方法があります。

 自分の影が入ってしまう場合は、少しテーブルから離れて、カメラを思いきり引いて撮影してみてください。中央部分など、「ここを写したい!」という範囲に影が入らなければ大丈夫。Instagramは、正方形にトリミングするので、端に入り込んだ影は切り落とすことができます。