転職はキラキラバリバリの人だけがするものと思っていた
――ママでもやりがいのある仕事ができるところを探そう、と思って転職活動を始められたのですね。
田中さん:それが、そうでもないんです。
最初は「子どもが小さいうちは仕事辞めようかな」とさえ思っていて、ましてや正社員での転職は考えていませんでした。転職というのは、スキルアップとかしているキラキラバリバリの人がやっているイメージで、淡々と地味に経理をやってきただけの自分には無理だと思っていたのです。ただ、夫からは、私が仕事好きなのを知っているからか「たぶん、働いたほうがいいと思うよ」と言われまして(笑)。
――那奈さんのことをよく分かっていらっしゃるからこそのアドバイスですね。転職エージェントなどには登録されましたか?
田中さん:はい。女性の転職を応援している、という転職エージェントだったのですが、相談に行ったら「時短、ママで正社員という求人はまずないですよ」と言われました。「でも、サイボウズさんではママも活躍しているそうですよ」と聞いたら「サイボウズさんは人気だから入れません」と即答されてしまいまして、「やっぱり、キラキラバリバリでないと転職は無理か……」と落ち込みました。
ですが、別のエージェントさんに相談したところ、あっさり「お子さんがいても正社員いけますよ」と言われ、気を取り直しました。
――それはショックでしたね。サイボウズにひかれたのはやはり働きやすさですか?
田中さん:それだけではありません。
「子どもとの時間を犠牲にしてまで働くのだから、働きがいのある会社で働きたい」と思っていたのですが、いろいろなところでサイボウズに関する情報を見るにつけ、サイボウズの目指す方向は私にぴったりだ、と思うようになっていました。そんな折、年末、実家でサイボウズの採用情報を見ていたら、経理を募集していたので、思わずスマホで直接応募してしまったというわけです。