面接30分前に「頑張って」とメッセージ

――転職活動に踏み出したきっかけは?

山本さん:何か一つの大きなきっかけがあったというよりも、日々の仕事の中で感じていた小さなもやもやが、ある日背中を押した、という感じです。ちょうど転職を考えていたときに、事務所の移転で通勤に片道2時間かかるようになってしまったことも大きいですね。引っ越しの荷物をまとめていたときに「もういいかな」と思って転職活動を本格的に始めました。

――通勤に片道2時間は大変ですね。エージェントに登録されたのですか?

山本さん:女性の転職に力を入れているエージェントにいくつか登録しました。そのうちの1社が紹介してくれたのがサイボウズで、展示会のときの印象が残っていたのもあり、応募しました。担当の女性コンサルタントさんがとても熱心で、レジュメやエントリーシートを丁寧に添削してくれたり、模擬面接をしてくれたり。

 面接の際も毎回、前日に電話をくれて、面接30分前にSMSで「頑張って」とメッセージをもらいました。フォローアップもしっかりしていて、とても頼りがいのある方でありがたかったです。

――すご腕コンサルタントさんですね。サイボウズに決めた理由は?

山本さん:他にもベンチャー企業などをいくつか受けていたのですが、同じIT業界ということで前職の経験が多少なりとも生かせそう、かつ、新しいことにどんどん挑戦していけそうなところに魅力を感じて決めました。調べていけばいくほど、「女性が働きやすい」というだけでなく、社会の変化に素早く対応していける強さも持ち合わせた企業だと感じるようになりました。

「凄腕コンサルタントが転職中もとにかく背中を押してくれました」
「凄腕コンサルタントが転職中もとにかく背中を押してくれました」

――応募に当たって、例のすご腕コンサルタントさんからは、どんなアドバイスがありましたか?

山本さん:月並みですが、面接で志望動機を話すときは、できるだけ具体的に伝えるように、ということは言われていました。例えば、単に「プロモーションがやりたい」ではなく、「サイボウズのどんなプロモーションに共感したのか、その中で自分はどういうことをしたいのか、などです。アドバイスを受ける中で、改めて自分は何をしたいのかを考えるきっかけになりました。