夢を予定にする「人生予定表」とは

 堀田さんは、相談者に夢をノートに書き留めていくことを勧めるという。「僕も夢をノートに書いています。3年後、家が欲しいとか、5年後、子どもがいてとか、貯金はいくら貯めたいとか、10年後は海外で暮らしたいとか。夢ノートというより、人生予定表、みたいな感じです。死ぬ前にいい人生だった、と思って死にたいので、やりたいことはすべてやっておきたいと思って(笑)」

 夢を書き出すだけの「夢ノート」では、単なる夢に終わってしまう場合もあるが、「人生予定表」とすると、より実現しやすいという。「いつかハワイに行きたい」という夢よりも、「来年のゴールデンウィークにハワイに行く」という予定として書き込んでおいたほうが、「3月までに予約を入れよう」「ハワイ旅行のために貯金をしておこう」など、夢の実現までの道筋が明らかになり、具体的な行動につながりやすいからだ。

 「人生予定表には、近い将来のことから遠い将来のことまで、小さいことから大きいことまで何でも書き込みます。大事なのは、書きっぱなしにせず、適宜見直すことです。

 不確定要素はいっぱいありますので、予定通りにいかなかったり、夢が変わってきたりら、その都度どんどん修正していくのです。定期的に見直す時間を取るといいと思います」。

 まずは夢を実現するまでの道筋を知り、その実現までのステップを具体的な予定に落とし込んでいくというのが「夢をかなえる」鍵のようだ。次回は、「夢をかなえる転職」を実現するための5つのステップについてお送りする。

この人に聞きました
堀田ダニエル誠人
堀田ダニエル誠人さん
Youth Planet代表。転職エージェント。2016年「グッドエージェント賞」で大賞受賞。新卒で銀行に就職し、リクルーティング担当になったのをきっかけに就職活動のノウハウを発信するなど、就職支援を始める。その後、大手人材紹介会社のシンガポール現地法人で転職エージェントとして活動。帰国後にYouth Planetを立ち上げ、新卒の就職から50代の転職まで幅広く転職支援を行っている。

文/井上佐保子 写真/PIXTA