「転職で年収が上がった」ら、それだけでうれしいものですが、「転職で年収が100万円アップ」という、聞くだけでウキウキしてくるような転職をしている人もいます。「いったい、彼女たちはどんな転職をしたの? 年収アップの秘訣は?」気になりますよね。ということで、日経ウーマンオンラインと働く女性のための転職サイト「日経WOMANキャリア」が合同で実施した転職についてのアンケートから、実際に転職して年収が100万円以上上がったと回答した方に追加取材し、それぞれの転職事例をご紹介。そこから見えてきた年収100万円アップ転職の秘密とは?

【転職で年収がアップした人の秘訣】
■第1回  転職後に年収100万アップ 500万円超えの秘訣 (今回はココ)
■第2回  時短契約社員が正社員転職 年収は170万→570万
■第3回  転職で年収600万円を超えた30代女子のやったこと

エージェントをしっかり活用 ステップアップへの気持ちをアピール

太田さん(仮名)
31歳
小売・販売職(460万円) → 広告・営業(560万円)

 太田さんの100万円アップ転職は、24歳のとき。宝飾品店の販売職をしていた佐々木さんですが、土日祝日や夕方にお客様が多い仕事のため、将来的にはシフト勤務ではなく、土日にお休みが取れる仕事へ転職したいと考えていました。

販売職から広告・営業に転職して年収は560万円に (C) PIXTA
販売職から広告・営業に転職して年収は560万円に (C) PIXTA

ポイント 1◆エージェントをフル活用

 転職に当たって、まずはエージェント2社に登録。希望の求人を紹介してもらえるよう、エージェント担当者に「案内してきた内容が希望と少し違うな……と思った場合、何が希望と違うのかを細かく伝えること」を意識していたそうです。

 実際に相談に行き、ニーズをしっかりと掘り下げて理解してくれた1社から紹介を受けたのが現在の会社でした。応募の際は、エージェントがエントリーシートの書き方をアドバイスしてくれたり、面接の練習をしてくれたりなど、とても役に立ったとのこと。

ポイント 2◆面接では接客で培ったコミュニケーション力を発揮

 太田さんは、「異業種」「未経験」からの転職でしたが、販売職で培ったコミュニケーション力を印象づけるべく、第一印象で好感を持ってもらえるよう、話すスピードや笑顔、身だしなみなどに気を配ったそうです。

ポイント 3◆「ステップアップしたい」としっかり伝える

 太田さんが考える年収アップ転職のポイントは、「前職できちんと実績を作り、自信を持って転職に臨むこと」。

 また、「今の会社が嫌だから転職するという場合は、面接官に見抜かれます。しっかりとステップアップのための転職なのだという部分を見せることが大切」とのこと。

 この転職から数年たち、現在も同じ会社で働き続けている太田さん。

 やりたかったこと、興味のある仕事に就くことができ、社内の雰囲気も良く、一緒に働く仲間とも仲良くできていてとても満足しているとのこと。ですが、さらなるステップアップを目指し、「そろそろ他の会社に転職してもいいかな?」とも考えているそうです。