企業が女性活躍を推し進める中、「自分がリーダーになるなんて、自信がない」と感じている女性は少なくないかもしれません。日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二さんによる「これからのリーダーのあり方」をお届けします。早稲田大ラグビー部監督に就任した後、部員から「日本一オーラのない監督」と言われつつも、翌年から2年連続で全国制覇を成し遂げた中竹さんが語る、「リーダーに必要なこと」とは?

リーダーに一番必要なのは、自分自身を見つめること

日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二さん
日本ラグビーフットボール協会コーチングディレクターの中竹竜二さん

中竹さん 「リーダーになったときに、まずやるべきこととは?」と聞かれて、皆さんはどんなことを思い浮かべますか? 私は徹底的に自分自身を見つめることだと考えています。自分の本質を知るために、これまで「何を考えてきたか」ではなく「何をしてきたか」という行動の面から自分を振り返ってみてください。

 では手始めに、あなたが好きなものと嫌いなものを思い浮かべてみましょう。

 「自分は何が好きで、何が嫌いか」――。そう聞かれて、意外とパッと思い付かない方もいらっしゃいます。自分のことについて、実は自分自身があまり分かっていなかったりする。そういった状態では、他人の考えに簡単に影響を受けてしまいかねません。

 最近、経営者などの間でマラソンや瞑想、ヨガなどの人気が高まっていますが、こういった活動には「意識的に自分のことを考える時間をつくる」という意味合いがあります。今後はぜひ1日3分でもいいので、自分自身を見つめ直す習慣を取り入れてみてください。