準備期を把握すれば、長期休暇の計画も立てやすい!

 スケジュールを年間で考えると、長期休暇の予定もめどをつけやすくなります。以前、賢い休み方の記事でもご紹介したように、三連休と合わせてチェックしておきましょう。

【参考】いつも上手に休めない これが賢い休み方の計画&報告

最初の報告は誰にする? 休暇申請時のマナーをおさらい

 休暇宣言は早い者勝ち。長期休暇の予定が見えたら、早めに申請することが大切です。と言っても、周囲との足並みをそろえることも忘れてはいけません。まずは先輩やチームのメンバーへ、休暇を取っても問題ないかを確認し、最後に上司へ報告するとよいでしょう。

休暇を満喫するために、引き継ぎはしっかりしておくこと

 引き継ぎが甘かったために、休暇中に業務が滞ってしまうのは避けたいところ。浮かれ気分でアップしたSNSを同僚に見られれば、今後の人間関係にも支障を来してしまいます。休み中に起こり得ることとその対策法は、引き継ぐ相手にしっかり伝えましょう。さらにマニュアル化しておけば、次に休暇を取る際にも活用できるのでオススメです。

 引き継ぐのが社外の人とのやり取りが発生する業務なら、その人の連絡先を伝えるのもお忘れなく。また、休暇前に先方とメールをやり取りする機会があるなら、早いうちから引き継ぎ相手のアドレスを入れておきましょう。休暇の2~3週間前くらいからメールを確認できるようにしておけば、業務の流れをより深く理解してもらえます。

休暇前のスケジュールは余裕を持って組み立てる

 長期で休むとなると、片付けなければならない仕事は山積み。「いっそ、パソコンを持って行って現地でも仕事しようか……」なんて思いがちですが、それではせっかくの休暇が台無しです。仕事を忘れて心から満喫するために、休暇前はゆとりのあるスケジュールで動くようにしましょう。

準備期達成リストのポイント

◆繁忙期と閑散期を把握しよう
◆手帳の余白となる閑散期には、時間があるときにやりたいことを書く
◆準備期達成リストを上手に使えば、オンもオフも充実!
◆閑散期を長期休暇に充てるのもオススメ

やる子 「時間があるときにやろうと思ったのに、そのまま忘れることってよくありますもんね。でも、毎日見る手帳に書いておけば、確実に思い出せそう」

すずまり姉さん 「だしょ? これであ~たの手帳も、余白が気になることはなくなるはずよ」

やる子 「ちなみに、すずまり姉さんの手帳だと、準備期にはどんなことが書かれているんですか?」

すずまり姉さん 「そりゃもう、あれやこれやとウフフなことでいっぱいよ。……って、もうこんな時間じゃない。今日は花金だし、早く帰ろっと。ルンルン」

やる子 「ハナキン……? って何ですか?」

すずまり姉さん 「なんと。花金、知らんのか~!」(編集部注:「花金」とは、休みの前日に夜遅くまで遊べる、花の金曜日の略としてバブル時代に流行した言葉)

 ジェネレーションギャップの大きさを改めて実感し、動揺を隠せずにワナワナと身を震わせるすずまり姉さん。そんな彼女の表情を、やる子はきょとんとしながら見つめるのでした。さて、次回はオフィスワーカーの命題、残業を減らすコツをお届けします。乞うご期待!

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA