優先順位を正しく付けるコツは、バケツにあり

キャパシティーをバケツに、仕事を石に例えてみる

 そこで提案したいのが、自分の抱えられる仕事量を一つのバケツに例える方法。バケツに入れるのは石で、これは一つ一つの仕事を指します。石にはさまざまな大きさがあり、優先順位の低い仕事や雑用は小さな石、利益を生む、あるいはチャンスになる仕事は大きな石と考えてください。

 ここで何も考えずにすべての小石を入れると、バケツはあっという間に満タンです。これは「忙しい」が口グセで、頑張っているのに成果が上がりにくい人の典型的なパターン。

大きな石が入るスペースを残せるのはデキる人

 では、成果を上げる人のバケツはどうなっているのでしょうか? こういった人はまず、石の選別から始めます。バケツに入れる、入れないを見定めるので、すぐに満タンにはなりません。むしろバケツにスペースを残しておくので、大きな石がやって来たら受け入れる準備も万端。要は、自分で主導権を持ち、やる仕事を選んでいるんです。これは、ムダを省いているからこそできることですね。

小さな仕事でいっぱいいっぱいになる人はいつまでたっても成果が上がりません
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