簡単な作業や慣れた業務だと、つい気が抜けてしまう人は要注意。その油断が、ケアレスミスにつながる可能性もあるのです。ミスをしないことにばかり気を取られているのは考え物ですが、程よい緊張感は持ち合わせていたいもの。そのために何をすべきか、すずまり姉さんにレクチャーしてもらいましょう。
気を抜いていると、ケアレスミスで大きな損失を出してしまうかも!
夏休みも終わり、日常のペースを取り戻しつつある今日このごろ。やる子も余裕の表情で、通常業務をこなしています。
やる子 「昨日のカラオケ、楽しかったな~。すずまり姉さんってば、岩崎良美のモノマネでおはこの『タッチ』を熱唱しちゃったりして。サビでシバケンさんにタッチしようとして、“やめろよ~う”とか言われてたし」
そう言って思い出し笑いを浮かべた瞬間、カツカツカツ! と高らかにヒールを鳴らしながら、すずまり姉さんがやって来ます。
すずまり姉さん 「ちょいと、やる子、これは何?」
やる子 「すずまり姉さん、お疲れさまです。それ、来月に開催されるイベントのポスターのデータですよね。ちゃんと印刷所に3000部で発注しておきましたよ」
すずまり姉さん 「よく見なさいな。ここ、日付! 1日間違っているんだけど」
やる子 「ええっ! ……あああ、ホントだ! どうしよう、もう今日には刷り上がるスケジュールなのに」
すずまり姉さん 「……な~んつって。あ~たが夏休みの間に連絡が来たから、私から修正をお願いしておいたわよ」
やる子 「ああああ、姉さん、ありがとうございます~!」
すずまり姉さん 「どうも最近、また気が抜けてきてるみたいね。カラオケで『未来予想図』を歌うのもいいけど、やる子には『リスク予想図』のほうが必要だと思うわよ」
やる子 「『リスク予想図』……? それ、どうすればいいんですか? 教えて、すずまり姉さん!」