大きなミスをして落ち込むのは当然。でも、それだけで終わらせてしまっては、結局、同じミスをすることになります。大切なのは、引きずるのではなく生かすこと。そのために覚えておきたい心得を、すずまり姉さんに教えてもらいました。自分を、あるいは誰かを奮い立たせるために、ぜひお役立てください。
いつまでも落ち込んでいると、周囲は声を掛けづらい…
日本列島は夏真っ盛り。厳しい暑さにも負けず、今日もすずまり姉さんは鼻歌交じりでサクサクと仕事をこなしています。
すずまり姉さん 「ふ~ふふ~ん ふふふ、ふ~ふふ~ん ふ~ふふ~ん、ふふふ~ふふ~ん♪ (加山雄三の名曲を熱唱中) 夏はやっぱり若大将の季節よね。それにしても、今日はオフィスがずいぶん静かだぁね。やる子が席を外しているからかしら?」
そうつぶやいたところで、バタバタバタ! っと、大きな足音をたてながらやる子がやって来ます。
やる子 「すずまり姉さん! 相談に乗ってくださいっ」
すずまり姉さん 「あら、やる子、どうしたの?」
やる子 「実は前の部署の後輩のことなんです。大きなミスをしたらしくて落ち込んでいるんですが、どう励ませばいいのか分からなくて……」
すずまり姉さん 「ああ、ひよ子ちゃんだっけ? まだまだ新米、ひよっこのひよ子ちゃん。励ましたいって言うけど、そういうドン底のときは自分で切り替えるしかないからね~」
やる子 「じゃあ、その切り替えるコツを教えてください!」
すずまり姉さん 「ん~、まあ、切り替えるというか、まずはPDCAマネジメントサイクルを回すことからだわね」
やる子 「PDCA……プラン、ドゥ、あと何でしたっけ?」
すずまり姉さん 「チェック、そしてハクションでしょ」
やる子 「はくしょん……。違う、アクションですよ! もう、姉さんはいつもダジャレばっかりなんだから」
すずまり姉さん 「ダジャレじゃなく、ウイットに富んだシャレと言ってほしいわね。とにかく、PDCAの話から、順を追って説明するわね」