取引先で担当者以外の方と顔を合わせたとき、「誰だっけ……?」と思った経験はありませんか? 名刺交換とちょっとした会話だけでは、相手のことを覚えておくのはなかなか難しいものです。そこで活用したいのが、すずまり姉さんのマル秘テク! もらった名刺に○○すれば、相手が誰だったかもすぐ思い出せるはずですよ。

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

挨拶しつつも名前が思い出せない! どうする?

 とある昼下がり、取引先への訪問前にランチへ出かけたやる子。久しぶりに会う人々の名刺を眺めながら、注文したスパゲティ・ボロネーゼを口に運んでいます。

やる子 「担当の人の名前は分かるんだけど、どんな顔だったっけ? 前に会ったときは他に5~6人いたから、どうも思い出せないや……」

 もぐもぐしながらつぶやいたその瞬間、背後からカツカツカツ! と、すずまり姉さんのヒールの音が聞こえてきました。

すずまり姉さん 「ハ~イ、やる子。ナイストミートソ~ス、なんつって」

やる子 「おっと、すずまり姉さん。その挨拶、まさか『Nice to meet you.』とかけてます? てか、これはボロネーゼですけど」

すずまり姉さん 「細かいことはいいのよ、細かいことは。そんなことより、これから会う人の顔と名前が一致しなくて困ってるんでしょ?」

やる子 「さすが、姉さん。お見通しですね」

すずまり姉さん 「そりゃもう、私も若かりし頃に経験したからね。もちろん、回避方法だって既に身に付けているワケですよ」

やる子 「えっ、それ聞きたいです。どうすれば相手のことを思い出せるんですか?」

すずまり姉さん 「あ~た、もうそろそろ先方に向かわなきゃでしょ? メールで送っておくから、打ち合わせが終わったら読んでみて。んじゃ、行ってらっしゃいまし~ん」

やる子 「……あ、ああ、ありがとうございます。とりあえず、行ってきます~ん!」

「そうですよね。お会いしましたよね(誰だっけ……)」 (C) PIXTA
「そうですよね。お会いしましたよね(誰だっけ……)」 (C) PIXTA