ムダな作業を省いているにもかかわらず、今日の業務が定時で終わらない! そんなあなたは、もしかしたら1日のスケジュールを詰め込み過ぎかもしれません。主人公・やる子も同じで、なかなか残業を回避できない様子。こんなときは、すずまり姉さんに助けてもらいましょう!

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

昨日、やり残した仕事が多過ぎる……。これ、私がダメってこと?

 まだまだ梅雨真っ盛りの火曜日、曇り空に負けないくらいどんよりとした表情で出勤するやる子。朝の挨拶もそこそこに、デスクへと向かいます。

やる子 「ああ、昨日、終わらせるべきだった仕事が山積み……。スケジュールは手帳でバッチリ管理できてたはずなのに、月末は忙しかったからなぁ……」

 そう言って大きなため息をつく様子に、すずまり姉さんが気付かないはずはありません。カツカツカツ! とヒールの音を響かせながら、やる子に声をかけます。

すずまり姉さん 「やる子、おはよう! 今日はやけに元気ないわね。どうしたの?」

やる子 「おはようございます、すずまり姉さん。昨日のTo Doリストを見直していたんですけど、今日に回した業務の多さにげんなりしちゃって……。どうして私、こんなに仕事が遅いんでしょう? 資料作りも妙に凝ることはやめたのに」

昨日も気付いたら夜でした。私って仕事遅いのかな? (C) PIXTA
昨日も気付いたら夜でした。私って仕事遅いのかな? (C) PIXTA

すずまり姉さん 「どれどれ……? ん~、急な仕事が結構入っちゃってるのね。これ、引き受け過ぎなんじゃない? あと、ここんとこ、残業ありきでスケジュールを組んでいるのも気になるわね。もう少し、時間に対する意識を変えてみたら?」

やる子 「時間に対する意識、ですか?」

すずまり姉さん 「そう、目指すべきは『サッカー型』。あ~たみたいに『野球型』だと、いつまでたっても終わらないんだから」

やる子 「サッカーに野球って……? どういうことなのか、姉さん、教えてくださ~い!」