後輩もできて、部署での立場は中堅どころ。にもかかわらず、仕事に時間がかかり過ぎる、なかなかミスが減らせない…。そんな悩める働き女子へ、ビジネスインストラクターの鈴木真理子さんがアドバイス! 30歳、やる気はあるが「ムラ・ムダ・ヌケ」だらけのやる子に、経験豊富なすずまり姉さんが愛をこめて指南するコラム。今回は、必要な資料がサッと取り出せる、賢い整理整頓術をご紹介しましょう。
「あの資料、どこだっけ?」と探すのは時間のムダ!
すずまり姉さんの指導のかいあって、以前よりも効率よく仕事をこなせるようになってきたやる子。取引先から意気揚々と戻り、自分のデスクへ向かいます。
やる子 「プレゼン、うまくいって良かったなぁ。最近、仕事が順調だから、この調子でプライベートも充実させたいんだけど……」
そう言いながらパソコンに目をやると、「電話あり」の伝言メモが貼られていました。
やる子 「あ、ウーマン社の河合さんから電話あったんだ。この前の打ち合わせの件ね、了解。資料を見ながら電話で話そうっと。……あれ? あの資料、どこにやったっけ?」
デスクの上に積まれた書類の間、引き出しの中、果てはデスク下の書類保管用ボックスまで、バサバサと探し続けるやる子。と、そこへ、カツカツカツ! と、すずまり姉さんのヒールの音が近付いてきました。
すずまり姉さん 「やる子、こにゃにゃちは~……って、デスクの下に潜って、何してるの? 一人避難訓練?」
やる子 「違いますよ、すずまり姉さん! ちょっと資料を探してて……」
すずまり姉さん 「あ~た、そんな所に必要な資料を置いてるの? それはダメダメね。というか、何、この汚デスク!」
やる子 「お、おで……すく?」
すずまり姉さん 「汚いデスクと書いて、汚デスクよ。もう! 整理も整頓もなっちゃいないわね」
やる子 「面と向かって汚いと言われると、思った以上に心がえぐられますね……。最近、忙しかったから、時間ができたら片付けようと思ってたんですが」
すずまり姉さん 「大きなお世話サマーだけど、そうやって先送りにしていると、あっという間に年末よ。三十路ともなれば、時間の体感速度もジェットコースター並みに速いんだから。収納グッズばかり増やしたって、整理整頓ができていなきゃムダよ、ムダ」
やる子 「耳が痛いっす……。この汚デスク、どうしたらいいか教えてください!」