ビジネスパーソンにとって手帳はマストアイテム
さて、ここまで手帳についてお話ししてきた私ですが、実は使い始めたのは32歳のときでした。
きっかけは、10年間勤めた保険会社を退職し、フリーランスになったこと。上司も先輩も、会社名というブランドも失って窮地に立ったとき、「せめて手帳でセルフマネジメントを」と決意したのです。
役員にでもならない限り、私たちビジネスパーソンは自分でスケジュール管理を行わなければなりません。そこでうっかり、アポをすっぽかすなどのミスをしでかせば、大きな痛手となってしまいます。だからこそ、手帳は私たちのマストアイテム。賢く使いこなしてスケジュールミスをなくし、段取り上手になりましょう。
◆「何を」「どのくらい」書くかが、手帳選びのポイント
◆手帳に関わる4つの習慣を身に付けよう
◆手帳を持たずして、ビジネスパーソンを名乗るべからず
やる子 「手帳ってスゴいんですね! 今までなんとなく選んでましたけど、私にはウイークリーがちょうどいいかも。早速、今日の帰り道に探してみます。それにしても、すずまり姉さんの手帳デビューが、私よりも後だったなんて」
すずまり姉さん 「初めて買ったのは大学生のときだけど、あまり使っていなかったしね。会社員時代はほとんど社内にいたから、予定は卓上カレンダーに書いていたの。これがまた、小さなスペースに書き殴っていたから読みにくくて……。あ、今日、散髪屋に行くんだった。んじゃ、お先にっ」
やる子 「散髪屋って……子どもの頃じゃなくて、今の話!?」
謎めくすずまり姉さんのプライベートはさておき、苦手なスケジュール管理のコツをつかんだやる子。次回はさらに手帳を使いこなす方法を、すずまり姉さんに教えてもらいます。乞うご期待!
文/石川由紀子 イラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA