近い将来、AIに取って代わられるのはどんな仕事?

 このところ、国内のメガバンクや、大手生命保険会社で見られるのが、業務見直しの動き。AIやロボットを使った技術を導入し、将来的には人員を減らしていくことを見据えたものです。

効率化を目指し、大幅な見直しを図る企業も

 2017年12月29日付の「日本経済新聞朝刊」では生損保各社の業務効率化の取り組みを紹介しており、この内容がなかなか危機感をあおられるもの。例えば三井住友海上火災保険は「営業事務を9割削減。1.5万人の仕事見直し」、あいおいニッセイ同和損害保険は「全業務量を2割、営業事務を6割削減」と掲載されていました。

 業務が減るということは、人員削減にもつながります。経済産業省の試算によると、「2030年、国内バックオフィス要員は140万人消える」のだとか。バックオフィスとは「顧客とやり取りをしない、社内向けの定型業務」のことで、一般事務や銀行窓口、データ入力などを指しています。そう聞くと、自分自身と照らし合わせてドキッとする方もいるかもしれません。

AIに負けないために、仕事への姿勢とやり方を見直そう

 将来、AIに取って代わられないために、実践していただきたいことが二つあります。

当たり前のことができるよう、主体的に仕事と向き合う

 一つ目は、「当たり前のことができる」ということ。書類をなくさない、デスクは整理整頓されている、パソコンの入力が早い、遅刻しない……。いずれも仕事の基本ですが、意外とできていない人も多いんです。でも、一つ一つの仕事を大切にし、丁寧に向き合っていれば、スキルが同程度の集団の中にいても、頭一つ抜きん出ます。なぜなら、当たり前のことができる人なら信頼できるし、安心して任せることができるから。

当たり前のことを「丁寧に確実にできる」って、実はすごいこと (C)PIXTA
当たり前のことを「丁寧に確実にできる」って、実はすごいこと (C)PIXTA