会議は参加者全員が知恵を出し合い、目標に到達するための場。にも関わらず、特に意見がなかったり、苦手だからと発言しなかったりでは、周囲から評価されることはありません。では、会議で臆することなく発言し、建設的な話し合いをするコツとは? 早速、すずまり姉さんに教えてもらいましょう。

(登場人物)

やる子(30歳)すずまり姉さん(40代)
左:やる子(30歳)/仕事に対しては真面目で、やる気も十分なのに、なぜかいつも空回り……。ミスやムダが多く、残業しているのは自分だけという状況もしばしば。

右:すずまり姉さん(40代)/効率よくスマートに仕事をこなす。過去に数多の過ちをやらかした経験からミス、ムダ、残業を忌み嫌う。厳しさと愛をもって全力で後輩を指導中。

会議ではいつもダンマリ。たまの発言もしどろもどろに…

 少しずつ春が近づく2月の終わり。なかなか終わらない会議に一時休憩が入り、やる子は安堵の表情を浮かべながらミーティングルームを後にします。

やる子 「は~、もう、全然まとまらない。営業部長ってば、話が長いわ、誰かが発言しても否定するわで、あの人とはつくづく相性が悪いと実感したよ。すずまり姉さん、よくキレなかったな……」

 ブツブツとつぶやきながら、ふと前方に目をやると、そこには仁王立ちのすずまり姉さんが!

すずまり姉さん 「ちょいとやる子。顔、貸しなさいな」

やる子 「ね、姉さん。何ですか? 体育館裏に呼び出す不良みたいなこと言っちゃって……」

すずまり姉さん 「何ですかって、あ~た、さっきはどうしたの? 会議で少しも発言しなかったっしょ」

やる子 「うっ、バレてましたか。いやあの、私の天敵が仕切っていたんで、なんか発言しづらくて。あの人には私、いっつも否定されてるし……」

すずまり姉さん 「ああ、営業部長ね、天敵って。確かにあの人は厄介だけど、そんなことじゃダメよ~、ダメダメ。参加している意味、なくなっちゃうでしょ」

やる子 「また微妙に古いギャグを……。それはさておき、発言を否定されると思うと、萎縮して頭が真っ白になっちゃうんですよね。どうしたらいいのやら……」

すずまり姉さん 「仕方ないわね。じゃあ、お茶でも飲みながら、会議で発言するコツをレクチャーしちゃいましょ」

やる子 「おお、姉さん、よろしくお願いします!」

「どのタイミングで何話せばいいか分かんなくなってきて…」  (C) PIXTA
「どのタイミングで何話せばいいか分かんなくなってきて…」  (C) PIXTA