• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

偶然という奇跡をもっと受け入れよう―人生の切り開き方

2016年8月25日

「フォレスト・ガンプ/一期一会」から学ぶ人生哲学

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

「哲学」ってむずかしいことだと思っていませんか? 「哲学」とは、「ものごとの正体を知ること」。哲学者の小川仁志さんが、身近なことを題材に分かりやすく哲学の視点から読み解きます。今回のテーマは、映画「フォレスト・ガンプ/一期一会」。アメリカの歴史も垣間見れます。

人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない

 「フォレスト・ガンプ/一期一会」の主人公フォレストは、生まれつき知能指数が低かったのですが、持ち前の俊足と純粋な心を生かし、いや、そうした素質に偶然恵まれて、数奇な人生を送ります。

 なんと俊足だけを買われて大学に進学し、アメフトの名選手としてケネディ大統領に表彰までされます。卒業後は軍隊に入りますが、そこでもまた足を使って仲間を救い出し、今度はジョンソン大統領から栄誉勲章をもらいます。そして軍隊で知り合った友人がきっかけでエビ漁のビジネスに成功し、財を成すのです。そのほかにも彼のとった偶然の行動が世の中に大きな影響を及ぼすことになります。そのほとんどがアメリカの歴史に残るような、素晴らしい出来事につながっていきます。

 そんなフォレストにも大きな悩みがありました。それは小学生のころから想いを寄せていたジェニーとどうしても結ばれないことでした。二人は運命に翻弄されながら、出会っては離れ、離れては偶然めぐり合うという行為を繰り返します。運命と偶然の繰り返し。

 この映画には何度か出てくるすごく有名な名言があります。それはフォレストが母親に言われて座右の銘のようにしているこのセリフです。「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身は分からない」。とても素敵なセリフですよね。まさに人生は前に進んでみないと、何が起こるかわからないというワクワク感が伝わってきます。

 しかし同時に、そこにすでにチョコレートの詰まった箱があるのは事実です。つまり、私たちには開けてみるまで中身はわからないのだけれども、何が入っているかはあらかじめ決まっているわけです。人生に置き換えるなら、それは人生が運命によってあらかじめ決められていることを意味します。運命は決まっているのか、それとも偶然に左右されるのか……。さて、どっちが正しいのでしょう?

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
小川 仁志
小川 仁志(おがわ ひとし)
哲学者・山口大学国際総合科学部准教授
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』、『世界のエリートが学んでいる教養としての日本哲学』(共にPHP研究所)等多数。
関連キーワードから記事を探す
教養・マナーコミュニケーション術

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 1月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 1月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 12月号

時間のムダ&ミスがなくなる 仕事の「ちょいワザ」300

まんがで分かる!仕事が速い女性がやっている時間のルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ