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アナ雪に学ぶ 苦悩から解放されるための魔法

2016年7月28日

あなたはアナ派? エルサ派? 季節は真夏ですが「アナ雪」を哲学!

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「哲学」ってむずかしいことだと思っていませんか? 「哲学」とは、「ものごとの正体を知ること」。哲学者の小川仁志さんが、身近なことを題材に分かりやすく哲学の視点から読み解きます。今回のテーマは、映画「アナと雪の女王」。真夏の今だからこそ、ひんやりと雪の世界はいかが?

Let it goは、あきらめのことば?

 昔“Let it be”、今“Let it go”といっていいほど、誰もが口ずさんだこのフレーズ。ご存じ大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌です。なんでも凍らせてしまう魔法の力を持っているエルサは、その力をコントロールできずに悩んでいます。かつて妹のアナを傷つけてしまったこともあり、なかなか妹に心を開こうとしません。

 アナは事情がわからず、無理に姉のエルサに近づこうとしたことから、大きなトラブルを招いてしまいます。エルサは感情的になってしまったばかりに、魔法の力をコントロールできず、国全体を凍らせてしまったのです。そこで姿を消してしまいます。

 エルサは困難を承知で、姉の後を追います。そんな彼女を助けてくれたのが氷売りのクリストフでした。実はエルサには、一目ぼれした婚約者ハンス王子がいたのですが、最後は彼に裏切られ、献身的に助けてくれるクリストフの方に傾いていきます。

 先ほどの“Let it go”は、一人山奥にこもって誰にも気兼ねすることなく生きる決意をしたエルサが歌ったものです。その意味で、「もういいわ」というあきらめを意味する言葉なのです。ところが面白いことに、日本語の歌詞では「ありのままで」というふうに肯定的なニュアンスの訳がつけられています。どちらかというと、これは昔流行ったほうのビートルズの“Let it be”に近いニュアンスですよね。

 では、この物語はエルサの“Let it go”に象徴されるような「あきらめ」を描いたものなのでしょうか? 答えは『Yes and No』だと思います。つまり、「あきらめ」はあきらめなのですが、とはいえ決して否定的なものではなく、肯定的なそれだと思うのです。

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Profile
小川 仁志
小川 仁志(おがわ ひとし)
哲学者・山口大学国際総合科学部准教授
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』、『世界のエリートが学んでいる教養としての日本哲学』(共にPHP研究所)等多数。
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