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女子の葛藤を描く「プラダを着た悪魔」に見た仕事哲学

2016年6月9日

悩み、もがきながら頑張り続ける働き女子たちに、一歩踏み出す勇気を

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「哲学」ってむずかしいことだと思っていませんか? 「哲学」とは、「ものごとの正体を知ること」。哲学者の小川仁志さんが、身近なことを題材に分かりやすく哲学の視点から読み解きます。今回のテーマは、映画「プラダを着た悪魔」。アン・ハサウェイは黒がとても似合う女優だと思う。

みんな、「自分らしい生き方がしたい」と思ってる

 女子なら誰でも憧れる著名なファッション誌「ランウェイ」の編集部を舞台に、その鬼編集長、いや悪魔編集長ミランダに仕えるアシスタント役、アンドレアの葛藤を描いた映画「プラダを着た悪魔」。

 プラダを着たファッション界の悪魔ミランダは、典型的な仕事の鬼。特に部下への要求が異常に高く、かつ異常に厳しいことから、新しく来たアシスタントたちは皆すぐに辞めていきます。そんな中、ジャーナリスト志望で田舎から出てきたばかりの主人公アンドレアが、持ち前のガッツだけでこのミランダにくらいついていくのです。

 というのも、彼女には著名な雑誌のジャーナリストになるという夢があったからです。そのためには、ここでの仕事に耐え抜き、チャンスをものにするしかないと考えたのです。ファッションを求めるだけの気骨のない子たちと異なり、アンドレアは次々と難題を乗り越え、やがてミランダにも認められ始めます。

 ところが、それに比例するかのように、もともと彼女の周囲にいた人たちは離れていくのです。ついには大切な恋人までもが……。ダサイファッションをやめて高級ブランドに身をまとい、生き残るために人を出し抜き、恋人以外の男性にも近づいてしまう自分。ただ一生懸命やっているだけなのに、どんどん違う自分になってしまっている。気づけば、自分もファッションを求めるだけの「みんな」と同じになっていたのです。ミランダはいいます。『みんな同じなのだ』と。そこでアンドレアはふと我に返ります。そして見失っていた自分を取り戻すのです。

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Profile
小川 仁志
小川 仁志(おがわ ひとし)
哲学者・山口大学国際総合科学部准教授
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』、『世界のエリートが学んでいる教養としての日本哲学』(共にPHP研究所)等多数。
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