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ちびまる子ちゃんは大人のための教科書である

2016年5月12日

アニメ「ちびまる子ちゃん」を、哲学者があかるく読み解く!

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「哲学」ってむずかしいことだと思っていませんか? 「哲学」とは、「ものごとの正体を知ること」。哲学者の小川仁志さんが、身近なことを題材に分かりやすく哲学の視点から読み解きます。今回はアニメ「ちびまる子ちゃん」を哲学。わたしは「う~んいけずぅ~」という言葉を、まるちゃんで覚えました。

ドタバタ劇から家族のあり方を学べる理由

 ピーヒャラ、ピーヒャラ。この音が聞こえてくると、日本人は皆お茶の間に集合します。そして背筋を正すのです。まるで授業が始まる前のチャイムの音を聞いて集まってきた子供たちのように。これはアニメ「ちびまる子ちゃん」のオープニングです。そうしてしばしまる子の世界に浸ります。家族そろって。かわいい見かけに不釣り合いなまる子の大人びた発言や、脇役たちの濃すぎるキャラクターが癖になって、ついつい毎回見てしまう人も多いのではないでしょうか。

 「ちびまる子ちゃん」は、原作者のさくらももこさんが、自分の過ごした1970年代の小学校時代を描いた作品です。一応実話に基づいていることから、ギャグアニメとはいえ、子供の素直な心情を見事にとらえており、また設定やストーリーにもリアルさを感じさせるところが特徴です。

 たとえば、学校でトイレを我慢し続ける羽目になったというトイレネタや、自分だけの部屋に憧れて秘密基地のようなものをつくるという貧乏家族ネタなど、多くの子供たちに共感できる話が面白おかしく描かれます。

 普通ならここで、単に子供が「あるある」と共感できるところでとどまるのですが、「ちびまる子ちゃん」は違います。学校での出来事が必ず家族の話題として家庭に持ち込まれ、家族を巻き込んだ共感を呼び起こすのです。自分だけの部屋を欲しがる子供に反対する親、それに同情する友蔵おじいちゃん。そして日曜大工までして孫を手伝い始める。最後は失敗して、家族から怒られるのですが…。

 これって、どこの家にでもありそうなことですよね。この家族を巻き込んだドタバタが、大人の共感をも引き起こすのです。そう、「ちびまる子ちゃん」は、子供の情操教育にいいだけでなく、家族のあり方を考えさせるという意味で、大人の教育にも役立っているといえます。では、どうしてこの世界観から、大人たちが家族のあり方を学べるのだと思いますか?

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Profile
小川 仁志
小川 仁志(おがわ ひとし)
哲学者・山口大学国際総合科学部准教授
1970年、京都府生まれ。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。米プリンストン大学客員研究員(2011年度)。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。専門は公共哲学。著書に『7日間で突然頭がよくなる本』、『世界のエリートが学んでいる教養としての日本哲学』(共にPHP研究所)等多数。
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