奥田さんご自身は、女に生まれてよかったですか?
私は、この時代にこの自分に生まれてよかったと思っています。
女性のあり方を変えるかどうかは、自分が自分でよかったと思える瞬間を、女性たちがどれだけつくれるかにかかっています。
かつて25歳を過ぎたら「売れ残ったクリスマスケーキ」と言われ、30歳を過ぎて妊娠したら高齢出産の「マルコウ」のスタンプを押された女性たちでしたが、今ではすっかり寿命も伸びて、人生100年といわれるようになりました。
私自身は、この30年の女性たちと、彼女を取り巻く社会の大きな変化を見てきた証人になっていること、自分がそこを切り開いた一員になっていることが、心からうれしいです。
聞き手・文/成田真理 写真/清水知恵子
*前編も併せてお読みください⇒ 「女性の働き方が変化する時代 ワクワクして波に乗ろう」