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女性に生まれて、よかった?

ハラスメントの多くが「なかったこと」にされる理由(3/3)

2018年3月13日

なぜハラスメントが生じ、被害者はそれを我慢してしまうのか

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 「あまりにも当然のものとしてヒエラルキーが存在するため、権力を持つ立場の人(上司など)は、そのことに無自覚になりがちだというのも事実です。しかし権力は、性暴力をはじめとするハラスメントを行うためのものではありません。その力を誤認することなく、あくまでも個人を尊重した言動を心掛けることが、ハラスメントの根本解決につながるのではないでしょうか」

 鎌田さんは、上司からの性暴力を受けたことにより、自分に自信が持てずいつもどこかおびえて過ごすようになっていたのだといいます。しかし「自分の人生を自分で歩みたい」という思いから、声を上げて社会を変えることについて学ぼうと留学を決意。NPOなどでの活動をする中で、「性暴力を受けて15年後にやっと、記憶を取り戻して向き合うことができた」といいます。

 「幸いだったのは私が勇気を出して話した友人たちが『あなたは全然悪くない。上司は地位を利用して暴力を振るったんだ』とはっきり言ってくれたことでした。それまで私は自分が受けたことが暴力だと思っていませんでした。でも、暴力と認識できたことで、暴力を受けても生き抜いてこられた自分を褒めてあげたい、と思えるようになりました」

 活動を続ける中で、日本は110年刑法が変わっておらず、レイプの定義が国際的に見ても非常に狭いこと、海外では地位関係性を利用して性行為をした場合は犯罪になるが、日本は暴行や脅迫がないと犯罪にならないということを知ったそうです。

 「私が15年間『自分が悪かったんだ』と思って苦しんできた大きな原因の一つに、この法律があると思いました。そこで自分の学んできた社会運動のリーダーシップを活用しようと思い、刑法性犯罪のキャンペーンをやろうと、『しあわせなみだ』『性暴力と刑法を考える当事者の会』『明日少女隊』の3団体に声を掛け、2016年9月から本格的に活動を開始し、2017年6月の刑法改正の実現に貢献できました」

 次回は、鎌田さんがそうした学びと活動の中で得た「ハラスメントへの対処法」をお伝えします。

文/西門和美 写真/PIXTA

プロフィール
鎌田 華乃子
鎌田 華乃子(かまた・かのこ)
NPOコミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ) 理事・共同創設者。ちゃぶ台返し女子アクション 共同発起人。日本大学を卒業後、外資系商社、外資系環境コンサルティング会社を経て、2011年にハーバードケネディスクールに留学。NPOで市民活動などを学んだ後、帰国し、COJを立ち上げる。現在は、ハーバード大学ウェザーヘッド国際問題研究所で市民社会と社会運動を研究中。

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