見慣れた景色の中、慌ただしいだけの単調な毎日に、ため息をついていませんか?変化を求めるなら、思い切って「住む場所」を変えることが有効な手段となります。注目したいのは、23区と多摩地区を結ぶ東京の“芯”となる「武蔵野市」。実は「憧れの暮らし」が実現できるこのエリアの魅力を、3回にわたってご紹介。第2回目は、独自色豊かな「子育てサポート力」をクローズアップします。

教育先進エリアならでは! 子どもの可能性を引き出す取り組み満載

 将来的に子どもを持つことを考えた場合、居住地の「教育力」は気になるところ。教育先進エリアとしても名高い武蔵野市では、子どもたちが自ら未来を切り拓いていく力を身につけられるような独自の取り組みを行っている。

 そのひとつは、市立の小学5年生と中学1年生を対象とした「セカンドスクール」。普段の学校生活(ファーストスクール)ではできない、農山漁村に長期宿泊しながらの体験学習授業だ。地元の人々との農作業や伝統的な料理作りなど、自然の中での体験を通して、仲間と協力することや命の大切さなどを学んでいく。1992年から始まったこの事業は、その後全国のモデルとなるなど、これまでの取り組みが評価され「2015年度グッドデザイン賞」を受賞している。

 また、「ひらめく かんじる かんがえる」をキーワードに、スポーツ、経営学、ロボット製作など多彩な体験活動を提供する「土曜学校」を実施するなど、子どもの可能性を引き出すための幅広い教育活動を行っている。

 2010年からは、中学校給食が全校で実施されるようになり、これを機に給食を「食からの教育」と位置づけて食の面からも子どもたちをサポート。仕事と子育てを両立させたい女性にとっても、嬉しい取り組みだ。

緑豊かな環境で子どもたちの生きる力を引き出す「セカンドスクール」。また、小中学生を対象にした「土曜学校」の「サイエンスクラブ」では、学校ではできない実験や体験を通して理科を楽しめると人気
緑豊かな環境で子どもたちの生きる力を引き出す「セカンドスクール」。また、小中学生を対象にした「土曜学校」の「サイエンスクラブ」では、学校ではできない実験や体験を通して理科を楽しめると人気
緑豊かな環境で子どもたちの生きる力を引き出す「セカンドスクール」。また、小中学生を対象にした「土曜学校」の「サイエンスクラブ」では、学校ではできない実験や体験を通して理科を楽しめると人気

ママが楽になれば、子育てはきっともっと楽しい

 第一子の子育ては、誰もが初心者。それなのに、核家族化や近隣関係の希薄化が進み、子育てが難しくなっている今、出産を望みつつも不安を抱いている女性は多い。そうした現状の中、武蔵野市は地域社会全体で子育てを支える街づくりを進めており、多様な支援を提供している。

 なかでも、閑静な住宅街の中に建つ「0123吉祥寺」は、1992年にオープンした日本で初めての子育て支援施設。2001年には都立武蔵野中央公園のほど近くに「0123はらっぱ」も開設した。

 この「0123」施設は、0歳から3歳までの乳幼児を対象に、親子で来館して楽しく遊んだり、親同士で交流したり、育児の困りごとを相談したりと自由に過ごせる施設。多彩なイベントも実施され、例えば年に3回の先輩ママと語る会では、「幼稚園の生活って?」「習い事はどうしてる?」といった経験者ならではの話を聞くこともできる。ひとりで悩みを抱えることなく、子育てコミュニティが広がる場となっている。

 また、武蔵野市では、吉祥寺を訪れた乳幼児連れの家族のために、ベビーカーの無料貸し出しサービスを実施。吉祥寺まで電車やバスで来て、商業施設のインフォメーションでレンタルし、吉祥寺駅周辺を散策できるという便利なシステム。「移動がラクになる!」と利用者に好評だ。

 身近に頼れる人がいなくても、子育てをバックアップしてくれる地域に住めば、きっと子育てが楽しくなる。

「0123吉祥寺」では、ぬくもりあふれる木のおもちゃなどで子どもたちがのびのび遊んでいる。商業施設等で借りられるレンタルベビーカーは、荷物が多くなりがちなお母さんたちにお役立ち!
「0123吉祥寺」では、ぬくもりあふれる木のおもちゃなどで子どもたちがのびのび遊んでいる。商業施設等で借りられるレンタルベビーカーは、荷物が多くなりがちなお母さんたちにお役立ち!
「0123吉祥寺」では、ぬくもりあふれる木のおもちゃなどで子どもたちがのびのび遊んでいる。商業施設等で借りられるレンタルベビーカーは、荷物が多くなりがちなお母さんたちにお役立ち!
「0123吉祥寺」では、ぬくもりあふれる木のおもちゃなどで子どもたちがのびのび遊んでいる。商業施設等で借りられるレンタルベビーカーは、荷物が多くなりがちなお母さんたちにお役立ち!