転勤や転職、そして気分一新のために……。新年度に向けて引っ越しをする方は、そろそろ住まいを決める時期ではないでしょうか。通勤に便利で快適な住まいに暮らせれば、仕事のモチベーションも上がるかもしれません。そこで、住まいの満足度と仕事の満足度がともに90点以上の女性に、住まい選びで重視したポイントや、住まいが仕事に与えた影響を聞きました。

  *前回の記事 「引っ越し10回以上の読者が伝授 いい物件&探すコツ」

仕事にも好影響な住まいを探すポイントとは (C) PIXTA
仕事にも好影響な住まいを探すポイントとは (C) PIXTA

駅から近くて時間が有効に使える

<プロフィール>
A・Wさん(36歳)
法律関係・事務職
月収:24万円
家賃:7.1万円
間取り:1K
住まいの満足度:90点
仕事の満足度:90点

――A・Wさんは、住まいの満足度が90点と高得点ですね。気に入っているポイントを教えてください。

 「駅から近くて、マンションが常にキレイにされていることです。駅から近くなったことで通勤や外出での移動時間が減り、その分の時間を別のことに使えるようになりました。また、管理人の方が毎日掃除をしてくれるので、共用部はチリ一つなく、ゴミ捨て場も整理整頓されています。家賃がもう少しだけ安ければ、100点満点の物件ですね」

――今のお部屋に引っ越されたきっかけは?

 「一人暮らしをしたかったからです。実家では両親の干渉があるのと、今のうちに都会に住んでみたいと思いました」

帰宅が遅いから日当たりは妥協、通勤時間を重視

――住まい選びでは、どんなことを重視されましたか?

 「家賃、間取り、通勤時間、バス・トイレ別というポイントを重視しました。その中でも、仕事が忙しく、帰宅が夜中になることもあるため、会社から近いことを一番重視しました。また、洗濯する日を選べないので、いつでも洗濯物を乾かせるように、浴室乾燥の設備がある物件を探しました。比較的築浅な物件は、水回りがキレイで二口コンロがあることが多いと感じたため、築浅かどうかにもこだわりました。

 その代わり、日当たりは妥協して部屋探しをしました。平日は夜に帰宅、休日は朝に部屋を片付けたら日中は外出し、夜に帰宅するからです。部屋がキレイであればいいので、フローリングにもこだわっていません」

――今のお部屋はどうやって探しましたか?

 「不動産会社の店舗を何軒か訪れて、いくつかの内見に行きました。内見には、一人暮らしをしている人にお願いして、一緒に見に来てもらいました。単独で見に行ったとき、不動産店の押しに負けて契約しそうになったんです。ただ一つ、今の物件で失敗したのが、職場からの帰り道にスーパーがないこと。夜遅くなっても買い物ができるスーパーがあればもっと良かったと思います」

やりたいことの取捨選択ができるように

――A・Wさんは仕事の満足度も90点と、比較的高めです。どうしてでしょうか?

 「仕事はやりがいがあって毎日楽しいからです。ですが、もう少しお給料が上がればもっといいなとも思っているからです」

――引っ越しは、仕事に影響を与えましたか?

 「終電を気にしなくていい環境になったため、自分がやりたいところまで仕事をできるようになりました。予定がある日の前日に仕事を進めておいて、当日は早めに帰るという仕事の仕方が可能になったことで、自分の時間が調整しやすくなり、プライベートも充実しています。また、家と職場が近くなったことで通勤のストレスが減り、その分、仕事に時間と心の余裕ができました。

 今回の引っ越しで住居費が増えた分、飲み会の回数を減らしたり、お稽古事をやめたり、いくらか生活費を減らしたりせざるを得なくなりました。しかし、飲み会を選んで参加するようになるなど、やりたいことの取捨選択ができるようになったと思います。それよりも通勤時間が減ったことや仕事をする時間が増えたことによるメリットのほうが大きいです」