新年度となる4月に向けて、新しい住まいを探す人が増える時期になりました。賃貸物件で一人暮らしをしている働く女性の皆さんは、どんな家を選んでいるのでしょうか。また、住まいの満足度が高い人は、どんな物件に住んでいるのでしょうか。読者アンケートと専門家への取材をもとに、「仕事がはかどる部屋探し」を提案します。第3回の今回は、読者が物件探しで重視するポイント・諦めるポイントなどを紹介します。
(1)読者の住まいを調査 平均家賃・間取り・通勤時間は?
(2)引っ越しの何カ月前から物件探し始める? 読者の平均
(3)読者の物件探し「諦めてもいい条件」1位は意外なコレ(この記事)
(4)住まいの満足度と仕事の充実度は比例する?(2月22日公開予定)
(5)読者のお部屋自慢 気に入っているところは?(2月26日公開予定)
*この後も、順次公開予定。お楽しみに
物件選びで重視するのは「家賃」「バス・トイレ別」「駅からの距離」
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2017年12月14日(木)~2018年1月21日(日)
◎有効回答者数:277人(賃貸物件で一人暮らしをしている有職者)
◆平均年齢37.2歳、住んでいる都道府県トップ3:多い順に、東京41.9%、大阪10.1%、神奈川9.4%、ワークスタイルのトップ3:多い順に、会社員(一般職)60.3%、教職員・教育関係者7.9%、派遣社員6.9%
物件を選ぶときに、重視するポイントと諦めるポイントを決めておくことは重要です。読者の皆さんは、どのように考えているのでしょうか。
まずは、物件を選ぶときに重視するポイントを聞きました。ランキング形式で発表します。
1位 | 家賃 | 78.0% |
2位 | バス・トイレ別 | 46.6% |
3位 | 駅からの距離 | 44.0% |
4位 | 間取り | 32.0% |
5位 | 2階以上 | 31.1% |
6位 | 通勤時間 | 30.4% |
7位 | 部屋の広さ | 20.4% |
8位 | 築年数 | 19.1% |
室内洗濯機置き場 | 19.1% | |
10位 | 日当たり | 18.1% |
11位 | 収納スペース | 14.2% |
12位 | 周辺の施設&環境 | 13.9% |
13位 | オートロック | 13.6% |
14位 | 水回りの設備 | 12.0% |
15位 | 防音性 | 10.0% |
16位 | ガスコンロ | 5.5% |
17位 | フローリング | 3.2% |
その他の回答としては「ペット可」が目立ち、「鉄筋コンクリート」「分譲賃貸」「角部屋」「駐車場」「バイク置場」「宅配ボックス」「管理人」など建物全体に関することや、「ベランダ」「オール電化」「都市ガス」「床暖房」「浴室乾燥」「インターネット無料」など部屋での暮らしに直結することなどが挙がっていました。
では、なぜその条件を重視するのでしょうか。
◆ 重視するのは、駅からの距離・オートロック・2階以上。仕事で帰宅が夜遅くなることもあるので、防犯面はより気を使います(24歳、公務員、人事・一般事務)
◆ 太陽に当たると元気が出るから、日当たりは重視します。ユニットバスはお風呂後のトイレがしづらそうで、いちいち気にすることにストレスを感じそう(26 歳、情報通信・IT、企画)
◆ 駅からの距離・通勤時間・日当たり・バス・トイレ別は、毎日の生活の幸福度と直結する。バス停などから家が遠いと、通勤前が一層忙しくなってしまうし、帰宅時の安全が不安になる。日当たりが良いと洗濯物、部屋の暖房費、心の健康などに良い。以前西向きの部屋に住んだことがあるが、夏の夕方は蒸し風呂状態になってしまい、毎日帰るのが憂鬱だった(32歳、教育・学習支援、専門職)
◆ 収納スペースがないと家具などを買い足す必要が出てくるから(25歳、保険、販売)
◆ 通販を頻繁に利用するため、宅配ボックスは必須(31歳、サービス、一般事務)
◆ 隣人の騒音で悩んで今の家に引っ越したので、防音性は特に気にしています(39歳、化学メーカー、経理・総務)