新年度となる4月に向けて、新しい住まいを探す人が増える時期になりました。賃貸物件で一人暮らしをしている働く女性の皆さんは、どんな家を選んでいるのでしょうか。また、住まいの満足度が高い人は、どんな物件に住んでいるのでしょうか。読者アンケートと専門家への取材をもとに、「仕事がはかどる部屋探し」を提案します。第2回目の今回は、読者アンケートから、引っ越しや物件探し事情を紹介します。
(1)読者の住まいを調査 平均家賃・間取り・通勤時間は?
(2)引っ越しの何カ月前から物件探し始める? 読者の平均(この記事)
(3)読者の物件探し「諦めてもいい条件」1位は意外なコレ(2月19日公開予定)
(4)住まいの満足度と仕事の充実度は比例する?(2月22日公開予定)
(5)読者のお部屋自慢 気に入っているところは?(2月26日公開予定)
*この後も、順次公開予定。お楽しみに
現在の物件に住んでいる期間は平均4年
◎日経ウーマンオンライン上で読者を対象に実施
◎調査期間:2017年12月14日(木)~2018年1月21日(日)
◎有効回答者数:277人(賃貸物件で一人暮らしをしている有職者)
◆平均年齢37.2歳、住んでいる都道府県トップ3:多い順に、東京41.9%、大阪10.1%、神奈川9.4%、ワークスタイルのトップ3:多い順に、会社員(一般職)60.3%、教職員・教育関係者7.9%、派遣社員6.9%
まず、皆さんは現在の物件にどのくらい住んでいるのでしょうか。全体の8割以上が「0~5年」と回答し、平均は4年でした。1年未満の人から最長29年という人までいました。
引っ越しをする理由は「転勤」「住んでいた物件に不満があった」
社会人になってからの引っ越し回数の平均は3.1回。平均すると5.8年に1回のペースで引っ越しをすることが多いという実態が明らかになりました。
最近引っ越しをした理由としては、トップが「転勤になった」(18.8%)で、「住んでいた物件に不満があった」(18.1%)、「一人暮らしをしたかった」(17.2%)、「よりよい条件の物件を見つけた」(14.9%)と続きます。
具体的な不満としては、次のような声がありました。
◆ 隣人のイビキがすごかった(34歳、金融、一般事務)
◆ 北向きの部屋で寒かった(36歳、情報通信・IT、営業)
◆ 家賃が高く、当時の自分の収入と見合っていない(31歳、卸売・流通、営業事務)
◆ キッチンとプライベートがない社員寮が嫌だった(28歳、金融、専門職)
特に、隣人や上階などの生活音が気になるという回答が目立ちました。狭い、1口コンロ、寒い・暑い、日当たりが悪い、虫も、複数の人が挙げていました。
では、4位の「よりよい条件」とはどんなものでしょうか。
◆ 防音性、耐寒性に優れている(39歳、製造、研究開発)
◆ 周囲の環境が静かで治安がいい。独立洗面台、脱衣所がある。設備が最新(27歳、情報通信・IT、営業)
◆ 前のお部屋より広く、駅に近い。住みたい街だった。間取りが気に入っている(33歳、商社、営業)
◆ 上層階だったのと、通勤時間が短くなった。また、スーパーが近くにあった(32歳、製造、人事)
◆ 新築で、職場からまぁまぁ近く、静かなこと。2口コンロで、まな板が置ける幅があること。オートロックで2階以上なこと。洗濯機置場が室内にあること(37歳、卸売・流通、SE)
やはり不満として挙げていたことを解消するような回答が並びました。