毎日暮らすなかで、怒りや妬みの気持ちを抱えたり、嫌だという思いをため込んだりしていませんか。心のクセをつかみ、心を静める方法を伝授します。

悩みをリセットするチャンス

 「友達の結婚や出産を、素直に喜べない」「他人より優れている点を探す。そんな自分に幻滅してしまう」。誰しも1度はこんな気持ちになったことはあるのでは? 日経WOMANの読者アンケートでも、「私は“内面ブス”だ」と感じ、罪悪感を抱いているという人の声が多い。

 そんな「自称内面ブス」さんに対し、僧侶の松本紹圭さんは、「人として当然の感情に振り回されているだけ。悩む必要はありません」と話す。悩んでいるうちに、自分自身が次々とマイナスの感情を生み出してしまい、うまく対処できず、さらに悶々(もんもん)とするスパイラルに陥ってしまうことも。

内面ブスでもいいんです。悩む必要はありません (C)PIXTA
内面ブスでもいいんです。悩む必要はありません (C)PIXTA

 「問題は、ネガティブな感情で自分自身を傷つけてしまっていることです」と松本さん。「瞬間的に起こる、『あの人が嫌いだ』とか『ずるい』といった感情を封じ込めることはできません。でも、その感情に振り回されないようにすることはできます。考え方を少し変える習慣を持つと、心穏やかに過ごせるようになります」。

 では、どう考えればいいのか。読者の具体的な悩みを例に、内面ブスの気持ちを静めるコツを教えてもらった。さっそく次のページを見てみよう。