幸運を招くには、まずネガティブ思考を引き寄せない環境をつくることが大切。八方除けで有名な寒川神社の神官さんに、家で簡単にできるお清めテクを教えてもらいました。

「お清め」基本のルール

1. 感じる心を磨く
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を研ぎ澄ます。

2. いつも身ぎれいにしている
体や装いを清潔にして幸運を受け取るベースをつくる。

3. 悩みにひたり過ぎない
心配事にどっぷり浸り過ぎず、上手に気分の切り替えを。

心配事もほどほどに。上手に気分の切り替えをしよう (C)PIXTA
心配事もほどほどに。上手に気分の切り替えをしよう (C)PIXTA

“浄化”は、良い気を迎え入れるスペース作り

 運が良い人、悪い人と言うけれど、一体何がその差を生んでいるのだろうか。

 「運が良い人は、自分の運気が落ち込む前に気づく感性を持っています。アンラッキーな波が襲ってくるなと感じたら、こまめに厄を落とし、気分転換につながる行動をするので、運気が低迷する前に手当てできます」。そう説明するのは、約1500年の歴史を有し、地相や家相、方位などさまざまな厄を払う「八方除け」で知られる、神奈川県・寒川神社の神官、水谷智賢さんだ。「日本酒や塩など、古来、頻繁にお清めで使われるアイテムには、やはりパワーがあります」。

 そもそもお清めとは、悪い気を払い、良い気を迎え入れるための“スペースをつくる作業”なのだとか。

 「“運”というものは、常に動いていて、まるで高気圧や低気圧のように突然現われては過ぎ去っていく存在。1カ所に落ち着くことがないのです。開運を望むなら、自分に近づいてきた運に気づき、その場で逃さずキャッチできる感性が必要なのです」。

 ところが、便利な生活に慣れ切った私たち現代人は、もともと備わっている五感が鈍っている、と水谷さん。

 「幸運をキャッチするには、自然を愛で、アロマを焚き香りを感じたり、美しい音に耳を澄まして感性を鍛えたりなどするといいでしょう。「最も身近なお清め行動は掃除です」。また、神社は一番良い気が集まる場所に建立されているので、お参りの際には五感を研ぎ澄ませて境内をゆっくり歩いてみましょう。気持ちが前向きになって、開運しやすくなりますよ」。

 また、水晶はパワーストーンの浄化にも使われる天然石。お守りとして身に着けると良いそう。アメリカインディアンの人たちが昔からお清めで使っているハーブ、ホワイトセージを焚くのも効果があるとか。