そろそろ今年も終わり。「年末くらいは」と、この時期大掃除をする人も多いはず。片づけ上手な読者たちは、一体どんなワザを使って普段掃除をしているのだろうか? ラクラク掃除ワザと、片づけ上手が愛用しているアイテムを紹介しよう。

片づけ上手は面倒なことが嫌い

 「掃除は面倒」──。部屋がキレイな読者たちから聞こえてきた意外な声。なのに部屋をピカピカに保てるのはなぜ?

 取材を通じて見えたヒントは、「自分がラクな方法で掃除する」ということ。例えば、片づけ上手が一番にやめていたのが「布巾を使うこと」。洗ったり、干したりするのが面倒だと、厚手キッチンペーパーで代用する人が多い。

 また、「掃除機がけは面倒」という片づけ上手。掃除機は要らないという人もいた。掃除道具はたくさん持たなくてOK。数を減らせば収納も少なくて済む上に、手持ちの道具でやるべきことが絞られるので、掃除もラクになるという。使い分けるのが煩わしいので、掃除用の洗剤は1~2種類に厳選しているしている人も多かった。掃除が面倒な人は、ぜひまねしてみてほしい。

 

捨てる&掃除は開運につながる?

 片づけ上手愛用のアイテム紹介の前に、 部屋を整えたら人生が変わったという読者のリアルストーリーを紹介しよう。仕事が見つかった、結婚が決まった! と片付けにはメリットがたくさんあるようだ。

ゴミ袋2つ分捨てたら運が回ってきた

H・Mさん
(35歳・教育・講師)
月収:18万円
年収:200万円
貯蓄額:100万円
家賃:6万円


 「去年はいいことがなかった」と話すH・Mさん。教育大学大学院を卒業後、大学の非常勤講師として幼稚園教諭・保育士養成課程のピアノ講師を務める。だが、1年間の有期雇用で収入は不安定。専任教授を目指して博士号取得のために大学院に通うが、卒業の見込みも立たない。恋愛も思うようにいかず、「先行き不安で鬱々」。

 そこで今年2月に「停滞した状態を脱却したい」と断捨離を決行。クローゼットの中身をひっくり返し、ゴミ袋2袋分の洋服を捨てた。「身軽になれば、何か変わるはずと思って」。同時に、台所など水回りは毎日拭いてピカピカに。「使い捨ての油拭きシートなら負担になりません」。キレイな部屋を維持し続けたところ、博士論文は順調に進み、念願の卒業も見えてきた。同時に仕事の話も舞い込んで…。「部屋を整えたら、驚くほど良いことが続いています」。

使う場所のそばに“指定席”をつくる

 散らかさないコツは動線を考えて指定席をつくること。大学院の研究資料は、3台のカラーボックスに研究分野ごとに収納。

脱いだら掛ける

 スーツやワンピース類は「ファブリックミスト」を吹きかけ、1日外に干してからクローゼットへ。洋服が部屋に散乱するとだらしない女子になったようで気が滅入る。服は脱いだらすぐにハンガーに掛ける。

掃除道具はひとつにまとめる

 掃除グッズは箱にまとめて定位置におき、取り出しやすくして掃除のハードルを下げた。キッチンには使い捨ての油拭きシートを常備し毎日使う。ガスコンロも2週間に1度はこれで磨く。それでも汚れが落ちないときはドイツ製のメラミンスポンジを使う。